“乗懸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のりかか66.7%
のしかか33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
合歓ねむの花ぞ、と心着いて、ながれの音を耳にする時、車はがらりと石橋に乗懸のりかかって、黒の大構おおがまえの門にかじが下りた。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひとりうなずいて、大廻りに卓子テイブルの端を廻って、どたりと、腹這はらんばいになるまでに、拡げた新聞の上へ乗懸のりかかって
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一緊ひとしめ胸をめたほど、顔の上へ暗さが乗懸のしかかったので心着くと、やがて、すうすうしお退塩梅あんばいに、あかりが小さく遠くなり、はるかに見え、何だか自分が寝た診察台の、枕の下へ滅入込めいりこんで
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)