“遥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はる50.5%
はるか46.2%
はろ1.0%
1.0%
0.7%
かす0.2%
ずっ0.2%
よう0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松と草藪くさやぶ水辺すいへんの地面と外光と、筵目むしろめも光っている。そうして薄あかい合歓ねむの木の花、花、花、そこが北島、むこはるかが草井の渡し。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
「市郎、大分寒くなったな。」と、父の安行やすゆき背後うしろから声をかけた。安行は今年六十歳の筈であるが、年齢としよりもはるかに若く見られた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
上つ毛の加牟良かむらの北にあまそそる妙義荒船、はろばろと眺めにれば、この日暮ふりさけ見れば、いや遠し遠き山脈やまなみ、いや高し高き山脈、いやがに空に続きて、いや寒くひだを重ねて、幾重ね、幾たたなは
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
る携えたシガーは、曇り日でもカサカサに乾き切って、葉の破れを両手に、尺八を吹くような始末でなければ、煙はなかなか口には来ない。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
る携えたシガーは、曇り日でもカサカサに乾き切って、葉の破れを両手に、尺八を吹くような始末でなければ、煙はなかなか口には来ない。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
銀平これはと打驚き、脈を押えてうかがえばかすかに通う虫の呼吸、呼び活けんと声を張上げ
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一六一〇年頃出たベロアル・ド・ヴェルヴィルの『上達方ル・モヤン・ド・パーヴニル』三九章にも似た話あってずっと面白い。
東上州は東京湾の中等潮位からわずかに五十米の高さを有するに過ぎない平野ではあるが、試に路傍に立って南方武蔵野の平原に眼を放つと、低い地平線上にはようとして展望を遮ぎる何物もない。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)