はろ)” の例文
上つ毛の加牟良かむらの北にあまそそる妙義荒船、はろばろと眺めにれば、この日暮ふりさけ見れば、いや遠し遠き山脈やまなみ、いや高し高き山脈、いやがに空に続きて、いや寒くひだを重ねて、幾重ね、幾たたなは
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
上つ毛の加牟良かむらの北にあまそそる妙義荒船、はろばろと眺めにれば、この日暮ふりさけ見れば、いや遠し、遠き山脈やまなみ、いや高し高き山脈やまなみ、いやがに空に続きて、いや寒くひだを重ねて、幾重ね、幾たたなは
小諸過ぎ御代田みよだに来ればすぐと黒きから松の原がはろにつづけり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
瓦斯のに吹雪かがやくひとところ夜目よめには見えてまちはろかなる
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
目もはろに野分吹きしくすすき原見わたして小さし丘に立つ馬
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
はろばろし空を仰げばますらをのこぼるる涙とどめかねつも
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
常高く何かすとは仰げどもはろばろしかも空のあなたは
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)