“夜目”の読み方と例文
読み方割合
よめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とうとう山がつきてたにのようなところへ出ました。ひょいとると、そこに一けんうちらしいもののかたちが、夜目よめにもぼんやりえました。
山姥の話 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
福助は物珍しさうに窓に顔を押しつけて、夜目よめに気味悪く光る水のおもを眺めてゐたが、ひよいとつれの男を振かへつたと思ふと
多少の物品が狼藉ろうぜきの余波をとどめているように見て見られないことはないが、それも夜目よめのことで、何とつかまえどころがあるわけではない。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)