“見”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
77.5%
まみ6.9%
けん4.0%
あら3.7%
2.4%
みえ0.7%
みる0.7%
みっ0.7%
あらわ0.5%
あらは0.4%
みつ0.2%
0.2%
しめ0.2%
みせ0.2%
みた0.2%
みゆ0.1%
みれ0.1%
いて0.1%
おもんみ0.1%
これ0.1%
0.1%
ふう0.1%
みよ0.1%
みわ0.1%
みん0.1%
みッ0.1%
0.1%
アラワ0.1%
0.1%
0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まちなかで、かごからひばりをして、みんなにせながら、あめをおとこがありました。そのおとこると、あそんでいる子供こどもたちは
ひばりのおじさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
より良くより高い生活のためなら、二夫にでも三夫五夫にでもまみえてよろしく、それによってむしろ魂の純潔は高められるであろう。
貞操の幅と限界 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
いたずらに自尊の念と固陋ころうけんり合せたるごとき没分暁ぼつぶんぎょうむちを振って学生を精根のつづく限りたたいたなら、見じめなのは学生である。
作物の批評 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大鷲おほとり神社のそばの田甫の白鷺が、一羽起ち二羽起ち三羽立つと、明日の酉の市の売場に新らしく掛けた小屋から二三にんの人がはあらはれた。
里の今昔 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「さうなんでさ、わたしや蜀黍もろこし打棄うつちやときまでつとおもつてたらえねえんでさ、私等家わたしらぢのおとつつあは道具だうぐつちとひどおこんですから」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
この行甚だ楽しからず、蒼海約して未だ来らず、老侠客のかほ未だみえず、くはふるに魚なく肉なく、徒らに浴室内に老女の喧囂けんがうを聞くのみ。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
人樣に辛抱人しんばうにんほめたのが今となりては面目めんぼくない二階へなりときくされつらみるのも忌々いま/\しいと口では言ど心では何か容子ようすの有事やと手を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
政江の周囲には予防注射をすら怖れるようなみっともない人間ばかりが集っている。この事実がいつも政江を必要以上に勇気づけるのだった。
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
また〈王者の恩耆老に加わりまた事に応ずるはやければすなわちあらわる〉とあって、赤兎は〈王者の徳盛んなればすなわち至る〉とづ。
わが逍遙子の意に違ふをもはゞからで、穿鑿の評を避け、文字の上にあらはれたる論の評を作すものは、かゝる危險をおそるゝこと甚しければなり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
「死ね、死ね。お前も一旦棄てた男なら、今更みつとも無いざまを為ずに何為なぜ死ぬまで立派に棄て通さんのだ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
コーヒーンデ明日アスレヌイノチツメ、溜息タメイキホカ手段シュダンナキ、コレラ一万イチマン青年セイネンオモエ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
さきには友我を性格なし、意志なしと罵りき。今はわれ友にしめすに我性格と我意志とをもてすべしとおもひぬ。
旦那様は少許すこし震えて、穴の開く程奥様の御顔を熟視みつめますと、奥様は口唇くちびるかすか嘲笑さげすみわらいみせて、他の事を考えておいでなさるようでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
また履物はきもの黒塗くろぬりりのくつみたいなものですが、それはかわなんぞでんだものらしく、そうおもそうにはえませんでした……。
きつと見渡し大いに驚き大膳殿品川宿の方に當り火のひかりみゆるがあれを何とか思るゝやと問へば大膳是を見てあれこそは縁日抔えんにちなどの商人の燈火ともしびならんといふに山内くび
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
聞ば藤澤第一番の旅籠屋はたごやにて大津屋の後家ごけゆうと云者なりとのことに重四郎は彼お勇を能々よく/\みれとし三十歳みそじ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こうやっていててつくづく自分もいろいろの生活で、こなせるようになって来ていると感じ直します、つまり苦労して来たのだな、と思いかえすようなところがあります。
右、臣伏しておもんみれば、にし延喜元年の官符、已に権貴の山川を規錮し、勢家の田地を侵奪することを禁じ、州郡の枳棘をり、兆庶の蟼蠈を除く。吏治施し易く、民居安きを得たり。
斯んなに詳しく家毎人毎に就て調べたのは、実に翁自身も始めてなので、これまで議会や世間へ向て訴へて来た悲惨は、事実の百分一にも足らなかつたことに驚いて仕舞はれた。
大野人 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
れも縁切ゑんきりとおつしやつてからう五ねん旦那樣だんなさまばかりわるいのではうて、暑寒しよかんのおつかいものなど、くらしい處置しよちをしてせるに、おこゝろがつひかれて、おのづとあしをもたま
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
然れども巻頭の中館松生君が私徳論の如きは、其文飛動を欠き精緻を欠くといへども、温健の風、着実のふう、優に彼の気取屋党に一頭地を抜く者と被存候。
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
私は急に梯子を上って覗いてみようかと思った——若し人に見付られたらうしよう。ただ覗いて見る位のことならその時に言い訳すれば済むだろう。
暗い空 (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、くまはいいました。にわとりは、きょときょとしたつきで、くびをばしてあたりをみわまわしました。
汽車の中のくまと鶏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
みん拔放ぬきはなしければ鍔元つばもとより切先きつさきまで生々なま/\しき血汐ちしほの付ゐるにぞコレヤおのれは大膽不敵なる奴かな是が何より證據なり何處どこで人を殺し夜盜よたう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
口へ出すのもみッともないや。お前さんに優しくされて朝晩にゃ顔を見て、一所に居るのが嬉しくッて、恥も義理も忘れたそうだ。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
左様さいで、ござりません。仁丹がうござりますやろ。」と夕間暮ゆうまぐれ薬箪笥くすりだんすに手を掛ける、とカチカチと鳴るかんとともに、額の抜上った首を振りつつおおきな眼鏡越にじろりとる。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
幾処イクトコロカ、奇功ヲアラワ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
カダルマゴにもよめにも皆死なれデ、村役場ガラコメコだのジエンコだのもらて、ムマヤよりもマダきたね小舍コヤコ這入ハエテセ、乞食ホエドして暮らすマナグデ來るデバ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
韓舎人子蒼、取りて一聯として云ふ、推愁不また相覓、与老無期稍と。古句に比して蓋し益〻たくみなり。(老学庵筆記、巻八)