“那”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あ25.0%
あれ15.0%
な10.0%
か7.5%
あゝ5.0%
そん5.0%
ああ2.5%
あの2.5%
ノルウェー2.5%
あん2.5%
いづくん2.5%
いづれ2.5%
かれ2.5%
くだん2.5%
それ2.5%
ど2.5%
なん2.5%
カノ2.5%
ナン2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
那(あ)の手紙を見て、何様顏をしてゐるか………おツと、其様なことは何うでも可いとして、これから小時暗中(あんちう)の飛躍(ひやく)と出掛けるんだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
苦(くるしみ)を輕(かろ)んずるとか、何(なん)にでも滿足(まんぞく)してゐるとか、甚麼事(どんなこと)にも驚(おどろ)かんと云(い)ふやうになるのには、那(あれ)です、那云(あゝい)ふ状態(ざま)になつて了(しま)はんければ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「だ、だん那(な)。なにをとんでもねえこと仰っしゃって。あっしゃあ、ごらんの通り、この夏の暑気(しょき)あたりで、うんうん、高い熱で唸って寝ている始末じゃござんせんか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
想へば、那(か)の氣高(けだか)き﨟(らふ)たけたる横笛を萍(うきくさ)の浮きたる艷女(たをやめ)とは僻(ひが)める我が心の誤ならんも知れず。さなり、我が心の誤ならんも知れず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
知らず彦兵衞は金の蔓(つる)に有り付たりと悦(よろこ)び勇み望みの荷物を請取(うけとり)是(これ)を那(あゝ)して斯(かう)してと心に悦(よろこ)び我が家(や)を指て立歸(たちかへ)り淺草御門迄來懸る處を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
那(そん)な大木のあるのは蓋(けだ)し深山(しんざん)であろう、幽谷(ゆうこく)でなければならぬ。殊(こと)にこれは飛騨山(ひだやま)から廻(まわ)して来たのであることを聞いて居た。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『僕は、那(ああ)した男が大好(だいすき)ですよ。僕の知つてる美術家連中(なかま)も少くないが、吉野みたいな気持の好い、有望な男は居ませんよ……。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
お浪は引止(ひきとめ)否々(いや/\)那(あの)重四郎樣は兄樣のお師匠(ししやう)なれば此事父上の耳に入る時は元來(もとより)物固(ものがた)き父上ゆゑ若(もし)や手荒(てあら)きことのありもせば兄樣に對し云ひ譯(わけ)なし又重四郎樣へも氣(き)の毒(どく)なり外に思案を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
(八月には欧州の北に旅し、那(ノルウェー)の山には雪が幾重にも積もっていた。谷のあたりを歩めば、樹下には凍てつく風が吹いてきたものだった。(那威(ノルウェー)行路所見))
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
投出(なげいだ)したるに彌助は再び驚き彌々(いよ/\)奴(きやつ)盜賊に相違なし那(あ)れは何でも何所ぞの家尻(やじり)を切て盜みし金ならん那(あん)な身形(みな)りをして大金を持て居るは愈々(いよ/\)推量(すゐりやう)の通りならん此(こん)な奴に商(あきな)ひを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
汝(なんぢ)凡夫を捨つべく、聖道は取るべしと存せば、則ち分別を成(じやう)ず。那(いづくん)ぞ宴と為すことを得ん。この句は凡聖の二境を平(ひと)しくすること能(あた)はざるを呵(か)するなり。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
星及び星座近傍の氣、日、及天の氣を觀るの術は、那(いづれ)の邦にも古より存して、アストロロジーがアストロノミーの先驅となつたことは、煉金術が化學の先驅となつた如くである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
那(かれ)から間もなく父は死んで了ふ、婿といふのが思ツたより意久地がなくツて、到底一家を支へて行く力がなかツたばかりか、病身で稼が思ふやうでないで、家が始終(しよつちゆ)ゴタ/\する。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
先(さき)へ行(ゆ)きても有(あ)るか無(な)きか知(し)れませねば何(なに)にてもよし此(こ)の車(くるま)お頼(たの)みなされてよと俄(にはか)に足元(あしもと)重(おも)げになりぬあの此樣(こん)な車(くるま)にお乘(め)しなさるとかあの此樣(こん)な車(くるま)にと二度(にど)三度(さんど)お高(たか)輕(かろ)く點頭(うなづ)きて詞(ことば)なし我(わ)れも雪中(せつちゆう)の隨行(ずゐかう)難儀(なんぎ)の折(をり)とて求(もと)むるまゝに言附(いひつ)くる那(くだん)の車(くるま)さりとては不似合(ふにあひ)なり錦(にしき)の上着(うはぎ)につゞれの袴(はかま)つぎ合(あは)したやうなと心(こゝろ)を
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
其(それ)に継(つ)いでは新著百種(しんちよひやくしゆ)の末頃(すゑごろ)に離鴛鴦(はなれをし)と云(い)ふのを書いたが、那(それ)が名を成(な)す端緒(たんちよ)であつたかと思ふ
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
其の相反して居るの故を以て左岸の者の言と、右岸の者の言との、那(ど)の一方かが、虚僞で有り誤謬で有るといふことは言へぬのである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
郢人那得苦追尋 郢人(えいひと)那(なん)ぞ苦(しきり)に追尋(ついじん)するを得ん(『景徳伝燈録』巻七大梅法常章)
僧堂教育論 (新字新仮名) / 鈴木大拙(著)
這等肥胖(コノフトツタヤツ)。好做二黄牛肉一賣。那(カノ)兩箇痩蠻子(ヤセタミナミシナジン)。只好做二水牛肉一賣。
岑参の西安幕府に在るの詩に云ふ、那(ナン)ゾ知ラン故園ノ月、也(マタ)到ル鉄関ノ西と。韋応物作郡の時亦た詩あり云ふ、寧(ナン)ゾ知ラン故園ノ月、今夕在リ二西楼ニ一と。