“否々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いやいや35.9%
いないな30.8%
いや/\25.6%
いな/\5.1%
いへ/\2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
否々いやいやをして、かぶりをふって甘える肩を、先生が抱いて退けようとするなり、くるりとうしろ向きになって、前髪をひしと胸に当てました。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
否々いないな位地を得たため、かえって理想を失するやからが多い。理想は椅子いすにあるものでないから、椅子を得たによってまっとうするとはいわれぬ。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
のべければ後藤は否々いや/\其樣に禮を云ふには及ばず夫よりはまづ貴殿の疵所きずしよ手當てあて致されよと申に後藤は某の疵はわづかばかりなりと云ふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
半左衞門は大いににくく思ひ否々いな/\其口上は幾度いくたび申すも同じ事なり決して申譯には相成ずなほ追々呼出すべしと云るゝ時手代の者立ませいと聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
既に我が身に引請んとするを暫時しばしと引留千太郎進みより否々いへ/\久八にては御座らぬと言んとするを押留おしとゞ尻目しりめかけて夫となく知らする忠義の赤心まごころ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)