“否”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いな51.0%
いや25.7%
いいえ3.5%
3.2%
いゝえ2.3%
ノー2.1%
いえ2.0%
いい1.1%
ノウ0.8%
あらず0.6%
(他:52)7.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
云いてて紫のリボンは戸口の方へうごいた。ほそい手に円鈕ノッブをぐるりと回すやいなや藤尾の姿は深い背景のうちに隠れた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
とは申せ、又一方から考えますと私のお母様のお仕事好きが、その頃はもう普通の意味のお仕事好きを通り越していたこともいなまれないと思います。
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ちやみにきませうね、もうおそいから、そこあいちやんは、あがるやいなしました
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
「そんなにいやなら強いてとまでは云いませんが、そう二三時間のうちに、特別の理由もないのに豹変ひょうへんしちゃ、将来君の信用にかかわる」
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかしこっちからこう云って行けば、叔母さんだって、安さんだって、それでもいやだとは云われないわ。きっとできるから安心していらっしゃい。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あっぱの宮田は、ほんとにはあ機械からくり同然だ。何をしても憤らなきゃあ、小言も云わない。頼むぞと云いさえすりゃあいやと云えねえ爺さまだ。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
いいえ、寝ていたんじゃなかったんですけども、貴下あなたのお姿を拝みますと、急に心持こころもちが悪くなって、それから寝たんです。」
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いいえ、今つたぢやないか、人の通るみちは廻り/\うねつて居るつて。だから聞くんですが、ほかに何か歩行あるきますか。」
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いいえ、」とおかあさんがった。「わたしはむねがどきどきして、まるで暴風あらしでもまえのようですわ。」
な会はざるにあらざるべし、作者の彼を写して粋癖をあらはすや、すでに恋愛と呼べる不粋者を度外視してかゝれるを知らざる可からず。
な、神の特別とくべつなる贔屓ひいきけて自然しぜんhypnotizeヒプノタイズ さる〻ものは文学者ぶんがくしやなり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
れぞオヽ松野まつのなんとして此所こゝへは何時いつにとことば有哉無哉うやむや支離滅裂しりめつれつ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いゝえうぞ、失礼しつれいながらお名告なのください。御覧ごらんとほり、わたくしうかしてる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いゝえ山犬やまいぬならまだしもでございます……そんなひと……氣味きみわるい、わたしうしませう。」
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いゝえこゝろざしです……病人びやうにんゆめてくれますでせう。……もし、恐入おそれいりますが、」
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ノーと先ず一語を下して置きます。諸君にしてもし僕の不思議なる願というのを聴いてくれるならはなしましょう」
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
若し、そんな話を持ち出して来たらと、彼女は実のところ警戒に警戒をしてゐるのであるが、その半面に、もう自分だけの気持は決つてゐて、いざとなつたら、返事は「ノー」だ。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「マドリッド市中へ現われたところのバルビュー氏の亡霊は……」「ノー!」と博士は苦笑しながら記者の愚問を遮った。
物凄き人喰い花の怪 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いえわたくし兩親りやうしんは、身體上しんたいじやう處刑しよけい非常ひじやうきらつてたのです。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ちっとは不義理、いえ、父さんやお母さんに、不義理と言うこともありませんけれど、ね、私は生命いのちかけて、きっとですよ。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いえわたくし両親りょうしんは、身体上しんたいじょう処刑しょけい非常ひじょうきらっていたのです。』
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
段々の御親切有りがとうは御座りまするがわたくし身の上話しは申し上ませぬ、いいや申さぬではござりませぬが申されぬつらさを察し下され
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「実は妙なことなんですの、兄の遺骨が誰かに盗まれたらしいのでございます。いいえ、盗まれたらしいと云うよりもすりかえられたのではないかと思われるんですの」
情鬼 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
いいや、母上おっかさんに会って取返えして来る。あんまりだ、あんまりだ。親だってこの事だけは黙っておられるものか。然しどうしてそんな浅ましい心を起したのだろう……」
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「考へるまではなからう。親友と思うてをるなら、をる、さうなけりや、ないと言ふまででイエスノウかの一つじや」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
彼は、自分の蔵している兇漢の映像に絶大な自信を有っているとみえて、次ぎつぎに眼の前に立つ容疑者に、ちらと鋭い一瞥を呉れた丈けで、ノウの意味で続けざまに手を振っていた。
双面獣 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
幸い解けたものの、さてあれ程の計画を創作出来るかと聴かれたら、残念ながらノウと答えるよりほかにないでしょう。とにかく姉さんは、これまで僕に挑戦した犯罪中最大の強敵でしたよ。
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
昨日きのふより去年こぞよりれしより、あらず前世さきのよより
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
時に太祖がえんぜずして、あらずは講官の偏説なり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あらずむしろわれはおほわだの波うちぎはに夢みむ。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
はゝちゝとも高尚かうしやう感情かんじやう吸込すひこまれたかたですが、實際じつさい生活せいくわつるやいなや
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
惟うに、恩人隈公、及その他の諸君は、余が説をるるやいなや(拍手、大喝采)。
祝東京専門学校之開校 (新字新仮名) / 小野梓(著)
松本は猛然として、起てり「行徳君は僕を誣告者ぶこくものと言はれた、しからん、——諸君、僕が誣告者であるかいなやは、公明正大なる諸君の判断に一任します、僕は只だ良心の命ずる所にしたがつて此事を言ふのである」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
——お前はみちばたの見知らぬ乞食に、ほんとかどうかわからないという口実のもとに「ノン」と言った。
「私は実際彼を愛したか? ノン。いやもっと正しくいえば、私は彼の私に対する愛を愛したのである。けれども私は愛において不実であることができないので、自分でも彼を愛してるように感じていた。」
確然たる証拠によって明瞭にウイとかノンとかいってもらいたいのである。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
『ハツハハ。さ、わしが踊ろか。いいや、酔つた、すつかり酔つた。ハハ。神がこの世へ現はれて、か。ハツハハ。』と、坐つた儘で妙な手付。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そして直ぐに、「いいや、まだ有るもの!」と、今しも机の上に置いた財布かみいれに目を遣つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
いいや。」
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いゝえ、てから、其上そのうへどく」かどくでないかをたしかめなくては』とひました
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
いゝえ、どんなのが海龜うみがめですかちつともぞんじません』とあいちやんがひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
いゝエ、怒るどころか、貴姉あなた宜く来て下すって真実ほんとに嬉れしう御座います、局の人が色々なことを言っているのは薄々知っていましたが、私は無理はないと思いますわ……」と、
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
しかし近衛の方から言へばややわれらを食客視したるかしからざれば部下の兵卒同様に師団の着広と共にわれらはその命のままになるものの如く思惟しいしたるなるべし。
従軍紀事 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
されどもくその萌芽を出して立派に生長するとしからざるとは、単に手入れの行届くと行届かざるとにるなり。
家庭習慣の教えを論ず (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
しからざれば二氏は木偶泥塑を以ツて完全なる小説を作れと命ずる者と一般なり。
罪過論 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
千七百七十年代、亜米利加騒乱ノ時ニ、亜人ハ自由ノ為メニ戦フト云ヒ、我ニ自由ヲ与フルしからザレバ死ヲ与ヘヨト唱ヘシモ、英国ノ暴政ニ苦シムノ余、民ヲ塗炭とたんニ救ヒ、一国ヲ不覊独立ノ自由ニセント死ヲ以テ誓ヒシコトナリ。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
然ル後気局ききょく見解自然ニ濶大かつだいス、良友ノ琢磨たくまハ自然ニ精進せいしんス。しからザレバ鳥啼ちょうてい虫吟ちゅうぎん沾沾ちょうちょうトシテみずかラ喜ビ佳処かしょアリトイヘドモ辺幅へんぷく固已もとヨリ狭シ。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
わが邦はすなわちしからず。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
と聞くならば、退きならぬ瀬戸際せとぎわまであらかじめ押して置いて、振り返ってから、臨機応変に難関を切り抜けて行くつもりの計画だから、一刻も早く大森へ行ってしまえば済む。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
秦野屋はともともいわず、きせるをくわえて、帰って行くかごかきの影を見送っている。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と云う返事を待つ必要は無論ない。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
また、もしかして、誰かゞミス・エアを尋ねてはゐなかつたかと給仕にいたけれど、答はノオといふのだつた。
おっと、ド・メッスに諫言を差し挟む隙も与えず、「ノオノオ」と彼女は叫んだ。
ノオ、けだものどころか、現象にすぎないのよ。……俄雨にあってずぶ濡れになったって、それがあたいたちの罪でないように、あいつらが非人間であればあるほど、どんな接触の仕方をしたって罪でも穢れでもない。あたいたちが受ける影響は、要するに、知覚だけのことでしかないのよ。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
唯だ姫が側なる人をベルナルドオならんと疑ひしとき、我心のさわがしかりしは、ねたみなるかあらざるか、そはわが考へ定めざるところなりき。
岸には岩窟多くして、水に浸されたるとあらざるとあり。
その本乱れて末治まる者はあら
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
いゝやわることをしたおぼえもないから、那樣そんな氣遣きづかひちつともい。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そして直ぐに、『いゝや、まだ有るもの!』と、今しも机の上に置いた財布に目を遣つた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
ナントお前樣、此地方ここらではハア、今の村長樣の嬶樣でせえ、箪笥が唯三竿——、うんにや全體みんなで三竿でその中の一竿はハア、古い長持だつけがなッす。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
ナントお前様、此地方ここらではハア、今の村長様の嬶様かかあさまでせえ、箪笥がたつた三竿みさを——、うんにや全体みんなで三竿でその中の一竿はハア、古い長持だつけがなツす。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
しからざるものは英独名を取ること鉱物字彙の如くすべしや否や、此には商量の余地がある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しからざるものは死学問である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「僕はとうてい、あの倍音が鐘だけで証明出来ようとは思わんがね。それより手近な問題は、鎧通しを伸子が握らされたかどうか——にあると思うのだ」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それであのおハガキを頂いてから、従兄は「其看板が直ったかどうか、きっと見に通るに違いない。通れば並みの人と視線のやり場がちがう」と申しまして、注意を怠らなかったそうです。
青バスの女 (新字新仮名) / 辰野九紫(著)
この寄宿舎は食事だけは藩命の者とらざる者とを問わず、藩より支給せられて、多くは賄方が請負で仕出をしていたが、あるいは小使をして拵えさせた時もあった。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
驚きに驚かされし静緒は何事ともわきまへねど、すいすべきほどには推して、事の秘密なるを思へば、まらうどの顔色のさしも常ならず変りて可悩なやましげなるを、問出でんもよしあしやをはかりかねて、唯可慎つつましう引添ひて行くのみなりしが、漸く庭口に来にける時、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
すなわち亮をして応文の果して帝なるやあらぬやを探らしめたもう。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
如何にか成らなければいけない。
無題 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
いゑ、否、否、何も言はれましたる事もなけれは、喧嘩はもとよりのこと、唯我が身に愛想が盡きましたれば、最早この世に居ることが嫌やに成りました
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何とせしぞ佐助が病氣でも起りしか、樣子によりて藥の種類もあれば、せかずに話して聞かせよと言へば、敷居際に兩手をつきたる老婆は慇懃いんぎんに、いゑ老爺ぢゞでは御座りませぬ
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
む! ナニ。何でもないよ。」と言っていると、階下したから、
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
む!」と頭振かぶりを掉った。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
うむ、お前は蚊帳の中で見とるさかい、青う見えたのや、西瓜はちやんと此所にあるぞ。」と語尾に力を入れて言訳した。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)