“讓”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
ゆづ81.5%
ゆづり7.4%
ゆず7.4%
じょう3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが生ける間は我しきりに人をしのがんことをねがひ、心これにのみむかへるが故に、げにかくゆづるあたはざりしなるべし 八五—八七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
くゆれども一旦養子とせし上は是非なしとて其後家督かとくを主税之助にゆづりしが其砌そのみぎり平助は主税之助にむかひ我今度汝を養子とせしにより今度家督かとく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
掛ずわるゆめだと斷念あきらめて御辛抱しんばうを成されなば大旦那にも安心あんしん致され家督かとくを御ゆずり有れんと思ひめぐらすことも有ば何は扨置さておき御家督を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
三島みしまじょうは先輩の家を出た。まだ雨が残っているような雨雲が空いちめんに流れている晩で、暗いうえに雨水を含んだ地べたがじくじくしていて、はねあがるようで早くは歩けなかった。
蟇の血 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)