“辛抱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんぼう82.9%
しんばう11.6%
がまん4.1%
しんぼ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よし自分だけは食わんで済むとしても、妻は食わずに辛抱する気遣はない。豊かに妻を養わぬ夫は、妻の眼から見れば大罪人である。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もう一年辛抱しなさい。今の学校さへ卒業しちまへば………母親だつて段々取る年だ、さう頑固ばかりもやアしまいから。」
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
それも圧迫を受けるだけなら、忍んで小さくなって辛抱出来ない事もなかろうが、圧迫が進んで侮辱となり侵略となったらドウする。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
……なあ、姉ちゃん、なんぼ親しい間柄かてこんなこというたら自分の恥やし、愛憎つかされるかも分れへん思てじっと辛抱しててんけど、もうもう今日は何も彼もいうてしもてんし。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)