“しんばう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
辛抱77.3%
榛莽9.1%
心貌4.5%
眞棒4.5%
辛防4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殺したとは辛抱しんばう甲斐がひのなき事ぞ假令たとへほね舍利しやりになればとて知らぬ事は何處迄どこまでも知らぬとは何故云はれぬぞと云を九助は聞終たきの如く涙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
山の麓や、野や、丘などにも、まだ開かれない榛莽しんばうが多かつた。
伊良湖岬 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
私は貴族的の風貌と、青白い魚のやうな皮膚を心貌しんばうに畫いて居た。然るに事實は全く思ひがけないものであつた。
室生犀星の印象 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
鹽灘しほなだにて早けれど晝餉ひるげしたゝむ空暗く雲重ければいさゝか雨を氣遣ふ虚に付け入り車に乘れと勸む八幡やはたの先に瓜生峠うりふたふげとてあり其麓までと極めて四挺の車を走らす此邊の車には眞棒しんばう金輪かなわ
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
傘屋かさやきちだよ、れだよとすこたかへば、いやなだね此樣こんおそくになにひにたか、またかちんのおねだりか、とわらつて、いまあけるよ少時しばらく辛防しんばうおしとひながら
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)