“笑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わら46.5%
20.3%
えみ10.5%
5.9%
わらい5.5%
ゑみ4.7%
わらひ2.0%
ゑま1.2%
しょう0.7%
ゑまひ0.3%
えま0.3%
ヱマ0.3%
わろ0.2%
じょう0.2%
せう0.2%
0.2%
わらっ0.1%
ワラ0.1%
じょ0.1%
0.1%
わらつ0.1%
わらわ0.1%
わる0.1%
わろう0.1%
をか0.1%
0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すっかり仕度したくをして、これからてゆこうとしたおじいさんは、にっこりわらって、太郎たろうほうきながら、
大きなかに (新字新仮名) / 小川未明(著)
山雀やまがらのようにもなくさえずり、小声こごえうたい、ヒヒヒと頓興とんきょうわらしたりしているが
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
それをあざけり顔で、冷ややかなみを見せながら、つづいておどり出るように姿を見せたものは、ききしにまさる醜男の、西方結び相撲秀の浦です。
つまはずれ、たもとの端、大輪たいりんの菊の色白き中にたたずんで、高坂を待って、莞爾にっこむ、美しく気高きおもざし
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「それには訳がございます」婦は皮肉のえみを洩らし、「黙って家は出たものの、思うに恐らく父の讐敵かたきを討ち取るためでございましょう!」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「かくてあらば」と女は危うきひまに際どくり込む石火の楽みを、とこしえにづけかしと念じて両頬にえみしたたらす。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「おやツ、くりんでんだなはあ」庭先にはさきくりこずゑはじめてをつけたやうにおつたはいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
けば束髮そくはつ薔薇ばらはなやがてみをつくり、首卷くびまきのはんけちにわかにかげして
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おとがいを削ったようにいうと、年増は杓子で俯向うつむいて、寂しそうに、それでも、目もとには、まだわらいくまが残って消えずに、
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのついでにニッコリと笑って平炉の広い板張のデッキへ帰りかけたが、そのニコニコわらいが突然に、金縁眼鏡の下で氷り付いてしまった。
オンチ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
汝の名と汝等の状態ありさまとを告げてわが心をたらはせよ、さらば我悦ばむ。是においてか彼ためらはず、かつ目にゑみをたゝへつゝ 四〇—四二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
卯平うへい近頃ちかごろ滅切めつきりくぼんだ茶色ちやいろしかめるやうにしながらかすかなゑみうかべた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
なり謹厳な東洋の家庭に育つて青白い生真面目きまじめと寂しい渋面じふめんとの外に桃色の「わらひ」のある世界を知らなかつた僕が
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
貴方あなたも相変らず呑気のんきな事をおつしやるのね」とたしなめた。けれども其眼元めもとにはわらひかげうかんでゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
郎女が、筆を措いて、にこやかなゑまひを蹲踞するこの人々の背にかけ乍ら、のどかに併し、音もなく、山田の廬堂を立ち去つたのに、心づく者は一人もなかつたのである。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
彼等の物語をばゑましげに傍聴したりし横浜商人体しようにんていの乗客は、さいはひ無聊ぶりようを慰められしを謝すらんやうに、ねんごろ一揖いつゆうしてここに下車せり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ぴんしょう、少し大きなくしゃみをしても、とかく人気を呼びたがる役者にからまったできごとなのです。
右門捕物帖:23 幽霊水 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
やっと彼女をなだめ得ただけでも村重はほっとした顔であった。かえって彼の方から話をほかにまぎらわせたりして、ようやく室殿の一びんしょうを拾うの有様であった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紫磨金しまごんの匂おだしき御座みざにして文珠のゑまひはてなかるらし
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
目はひてゑまひかすかにおはすなり月のひかりの照らす面白おもじろ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
郎女が、筆をおいて、にこやかなえまいを、まろ跪坐ついいる此人々の背におとしながら、のどかに併し、音もなく、山田の廬堂を立ち去った刹那、心づく者は一人もなかったのである。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
ハテらぬとは悪い合点がてん、気のつきた折は是非世間の面白可笑おかしいありさまを見るがよいと、万事親切に世話して、珠運がえまに恋人のすみし跡に移るを満足せしが
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
郎女イラツメが、筆をおいて、にこやかなヱマひを、マロ跪坐ツイヰる此人々の背におとしながら、のどかに併し、音もなく、山田の廬堂を立去つた刹那、心づく者は一人もなかつたのである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
郎女イラツメが、筆をおいて、にこやかなヱマひを、マロ跪坐ツイヰる此人々の背におとしながら、のどかに併し、音もなく、山田の廬堂を立ち去つた刹那、心づく者は一人もなかつたのである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
「何やのん?」とンねますと、「わたしあんたのお蔭でなあ、あんなイヤな人のとこい嫁入りやかいせえでもええようになりそうやねんわ。」——そういうて、何や知りませんけどニヤニヤわろてなさるのんです。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
しかしこれもわろうたきりで、それ以上いじょうには、なんの話もせぬ。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
じょう、笑談じゃござんせんよ。あんまり大きな声をお出しなすったんで、きもをつぶしました。魚は川のうじと言うくれえなものなんだもの、ハヤがいたって何も珍しかござんせんよ」
じょう笑談じょうだん言って。私なんざ年ばかしいい年して、からもう意気地がねえもんだから、いくら稼いでも、やっと二人が口をぬらして行くだけでげさ、へへへへ。そこへ行っちゃ兄さんなんかすばらしいもんだ、ちょいと夕方から二三時間廻ってくりゃ、腹巻にザクザクいうほど握ってくるんだから——なあかかあ、羨しい腕じゃねえか。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
始終ししう「はつはつはつは」といふ風にわらつてゐられるのが、フロツクでもたると、詞とほり呵々大せうになる。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
從つて、癇癪持のお柳が一家の權を握つて、其一ぴんせうが家の中を明るくし又暗くする。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
荻野六郎は、それで飯櫃おはちへやったのだなと、フ、とも、ウともつかないフウーというらいをうなった。
ハヽイヤ、ふたりともこねいだからいつにねい、らあこともあるんだ、アハヽヽ
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
いよ/\船の仕度したくも出来て帰ると云う時に、軍艦の修覆その他の入用にゅうようを払いたいと云うと、彼方あっちの人はわらって居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
御同前に年はモウ四十以上ではないか、ず/\ソンナ無益な殺生はやめにしようといって、わらって分れたことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
超人チョウジンケル小心ショウシン恐々キョウキョウヒトワライナガラ厳粛ゲンシュクノコトヲカタレ、ト秀抜真珠シュウバツシンジュ哲人テツジンサケンデ自責ジセキ狂死キョウシシタ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
キミハ鶴見祐輔ツルミユウスケワラエナイ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
じょ笑談じょうだんじゃござんせぬ。ごらんの通りわたしどもは田舎ものばかり、この人前で手前ども風情ふぜいを恥ずかしめてみたとて、お旦那方のご自慢になるわけじゃござんせぬ。騒ぎ立てたら、みなさまも迷惑、小屋も迷惑、この位でもう御勘弁下さいまし」
それを一目ながめて彼は思わずき出してしまった——何という似ても似つかぬ相違だろう! それからもずっと長いこと、食事をしたためながらも、例の【半纏】のみじめな現在の身の上を心に思い浮かべては、絶えずくすくす笑っていた。
外套 (新字新仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
梅子のキツとなるを、松島わらつて受けがし、
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「なんだとォ——」おれは、その声のする方を見た。「てめえは、雲的うんてきだな。雲的ともあろうものが、軽卒かるはずみなことをしゃべって、後でわらわれンな」
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しいをんな服粧みなりるいなど哄然どつわるはれる
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
だい/\を蜜柑みかんと金柑のわろういわく 同
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
書物讀み弟子二十人計に相成、至極の繁榮はんえいにて、鳥なきさと蝙蝠かうもりとやらにて、朝から晝迄は素讀そどく、夜は講釋ども仕而、學者之鹽梅あんばいにてひとりをかしく御座候。
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
はね蔓今する妹がうら若み、みゝ、イカりみ、つけし紐解く(巻十一)
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)