“敵”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かたき46.9%
かな34.7%
てき12.2%
がたき2.3%
あだ1.4%
あいて0.5%
あた0.3%
むこう0.3%
あたき0.2%
0.2%
(他:6)1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“敵”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸48.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語12.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)6.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
それに其目の怨めしさうなのが段々險しくなつて來て、とう/\かたきの顏をでも睨むやうな、憎々しい目になつてしまひます。
高瀬舟 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
実之助は、この半死の老僧に接していると、親のかたきに対して懐いていた憎しみが、いつの間にか、消え失せているのを覚えた。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)
富「処が向が大勢おおぜいでげすから、此方こっちが剣術を知っていても、大勢で刃物を持って切付けるからかないません」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
こういう時には三吉の方から折れて出て、どうしても弱いものにはかなわないという風で、種々に細君の機嫌きげんを取った。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
けれどけうじやうじたる吾等われら眼中がんちうには、むかところてきなしといふいきほひ
てきなかで、けるのをらなかつたのはじつ自分じぶんながら度胸どきやうい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
出尻伝兵衛でっちりでんべえ、またの名を「チャリがたき」の伝兵衛ともいう、神田鍋町なべちょうの御用聞。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
春木町の豊田屋という大きな袋物屋の娘で、花世の踊の朋輩。京人形のような顔をした、あどけない娘で、顎十郎とはごくごくの言葉がたきである。
顎十郎捕物帳:03 都鳥 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
すべてあらぶるものゝあだなるルチーアいでゝわがいにしへのラケーレと坐しゐたる所に來り 一〇〇—一〇二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かしこにいくさを起す狼どものあだこひつじとしてわが眠りゐし處——より我をいだすその殘忍に勝つこともあらば —六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ト、あいてを追って捕えよう擬勢も無く、お千世を抱いて、爺さんの腰を抜いた、その時、山鳥の翼を弓につがえて射るごとく、さっもすそいて、お孝が矢のように二階を下りると思うと、
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
米は鍵屋あって以来の上客を得た上に、当のあいての蔵屋の分二名まで取込んだ得意想うべく、わざと後をおさえて、周章あわてて胡乱々々うろうろする蔵屋のむすめに、上下うえした四人をこれ見よがし。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
されど彼より出づるにいたれる偉業をおもひ、彼の誰たり何たるをおもはゞ、衆惡のあたのめぐみ深かりしとも 一六—一八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
おほ神のいはへる國のますらをの矢先やさきに向ふあたあらめやは (千種有功)
愛国歌小観 (旧字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
むこうが使ってる道具を反対あべこべにこっちで使われたんだね、別なこたあねえ、知事様がお豪いのでござりますだ。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
声色こわいろ知ったるおなみ早くもそれと悟って、恩あるその人のむこうに今は立ち居る十兵衛に連れ添える身のおもてあわすこと辛く、女気の繊弱かよわくも胸をどきつかせながら
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
てよ。出るはいが、出たらあたきの中へ飛び込むやうなもんだぞ。これでも此處だけは、俺の城だ、世界だ。そして俺の大權のもとにある………だから女を裸にいて置く權能もあるんだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
父は瞬間、顔を逆撫ぜにされた様な表情をみせたが、すぐと持前の、如何にもお人好らしい微笑をたたえて「これゃなわん」という様な眼色で慎作を見た。
十姉妹 (新字新仮名) / 山本勝治(著)
「するとあのが、かたき役と女形おやまと、二た役勤めたというんですか」
「この船には、ずいぶん武芸者も乗るので、余り腕自慢するやつは、いつもらしてやっているが、まだ、俺を打った武芸者なんてひとりもいない。術の法のと、理窟はうまいが、持って生れたほんものの腕ぶしにはかなわねえのさ」
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こは汝をしていかに深きことわりによりてかのいと聖なる旗に、これを我有わがものとなす者もはたこれにはむかふ者も、ともにさからふやを見しめん爲なり 三一—三三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
恩ある其人のむかうに今は立ち居る十兵衞に連添へる身の面をあはすこと辛く、女気の纎弱かよわくも胸を動悸どきつかせながら、まあ親方様、と唯一言我知らず云ひ出したるり挨拶さへどぎまぎして急には二の句の出ざる中
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
康正二年の萱振カヤブキ合戦に、カタキどうしに分れた両畠山、旗の色同じくて、敵御方の分ちのつきかねる処から、政長方で幟をつけたのが、本朝幟の始め(南朝紀伝)と言ふ伝へなども、信ずべくば、此頃が略、後世の幟の完成した時期、と言ふ点だけである。
まといの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
とは言え、そのライヴァルに当る長袴ジョゼット連中はそのまた短袴スカアト時代の次ぎに来るであろう長袴ジョゼット時代を生きているのかも知れなかった。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)