“堤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どて51.4%
つつみ34.9%
つゝみ6.6%
づつみ4.7%
づゝみ1.9%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここらは取り分けて霜が多いと見えて、高いどての枯れ草は雪に埋められたように真っ白に伏して、どこやらで狐の啼く声がきこえた。
半七捕物帳:11 朝顔屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
みかんばたけの上に出ると、大池のつつみがみえました。そこに二十人くらいのてきが、手に手にかまを持っていました。草をかっていたのです。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)
長吉ちやうきちの時長命寺辺ちやうめいじへんつゝみの上の木立こだちから、他分たぶん旧暦きうれき七月の満月であらう、赤味あかみを帯びた大きな月の昇りかけてるのを認めた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
られたと見えて苦しそう、京橋づつみをタタタタと逃げまろんできた。と、その影を追い慕って、波を泳いでくるような銀蛇ぎんだが見えた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
按摩あんまつゑちからに、かはべりの水除みづよづゝみると、つゑさき両手りやうてをかけて、ズイとこしばし、みゝそばだてゝかんがえて様子やうす、——とふ。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
モンタギュー長者ちゃうじゃ白刃しらはげ、そのつまモンタギュー夫人ふじんそれをとゞめつゝ、る。