“妻”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
つま35.8%
さい33.7%
6.2%
かない5.8%
めあ3.7%
2.5%
づま2.1%
めあわ2.1%
めと1.6%
あれ0.8%
(他:14)5.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“妻”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸19.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.6%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
つまにかきとらむいつまもが旅行たびゆあれは見つつしぬばむ 〔巻二十・四三二七〕 防人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ぬやうにしてつまおもて立出たちいでしが大空おほぞら見上みあげてほつといきとき
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此月五月十四日に棠軒はさいかえ、柏軒の妻しゆん、狩谷懐之くわいし、小野富穀ふこく等と向島に遊んだらしい。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
帰るあくる朝さいが来て実はこれこれでと話をするまで、院長は余の病気の経過を東京にいて承知しているものと信じていた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「きまったなどは持たぬにかぎる。男としては、独り住みして、折々通うてう女こそが、にくからぬものと」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに天の日矛、そのの遁れしことを聞きて、すなはち追ひ渡り來て、難波に到らむとするほどに、その渡の神へて入れざりき。
かないが書斎に追ひ込んぢまつたので、僕は邪魔されようにもされなくなつたのだ。君、いい工夫はないものかしら。」
かない記念かたみだったのです。二人の白骨もともに、革鞄の中にあります。墓も一まとめに持って行くのです。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また西アフリカのホイダー市には、近世まで大蛇をまつり年々クラブを持てる女巫みこ隊出て美女を捕え神にめあわす。
橋本の嗣子あととりが亡くなったので、実弟の谷さんを順養子じゅんようしにして、いさちゃんをめあわしたのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
オヤ(母)神に対して、乳母神オモカミをば(小母)と言つた処から、母方の叔母即、父から見たと言ふ語が出来た。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
同時に、斎女王を持つ東海の大国にあつた、神と神のなる巫女と、其子なる人間との物語は、琉球の説話にも見る事が出来るのである。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さむき日をひねもすくりやにおりたちてわれにいひはますわれのづま十一月十八日
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
いしけいしけ づまに いしき遇はむかも一八。 (歌謠番號六〇)
奥方は小笠原おがさわら兵部大輔ひょうぶたゆう秀政ひでまさの娘を将軍が養女にしてめあわせた人で、今年四十五歳になっている。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この養子つばきはくごとに金を吐く、老人その金を国王に呈し、王女を養子にめあわさんと願う。
アリヤヌスの『印度記インジカ』に、ヘラクレス老いて一女あったが相当な婿なし、王統の絶ゆるをおそれ自らその娘をめとったとある。
さてその紳士その美人を娶れば娶り得るはずだったが、利に走る世の習い、その美人よりも富んでさほどの標緻きりょうを持たぬ女をめとったとは、歎息のほかなし。
僕は妻に幾度も過去をすっかりうち明けてくれと頼んだのです。実際僕はあれの過去をすっかり知りたかった、ほんとうに愛したいためにです。然し妻はいつも、もう忘れてしまった過去のことを今新らしく思い出さして下さるなと答えるきりです。それが僕を益々苛ら苛らさしたのです。
囚われ (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「いや全くの孤独というものを僕は信じません。実際僕は自分を見る時、自分のうちに妻の……そうですね、匂い、息、いや兎に角何かを見出すんです。僕のうちにはあれの肉体が深く喰い込んでいます。それにどうでしょう、僕の心とあれの心とは全く背中合せに反対の方を向いているんですからね。」
囚われ (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
お露をかかに持って島の者にならっせ、お前さん一人、遊んでいても島の者が一生養なって上げまさ、と六兵衛が言ってくれた時、うれしいやら情けないやらで泣きたかった。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「先生は一度かかを持たことが有るに違いなかろう」
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
五十の時、かみさんに死なれたので、たつた一人子の京内きやうないれて、山の奥の奥に行つて、毎日々々木をつて、それを炭に焼いてゐました。
熊と猪 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
戻って柳橋の袂を往復ゆきかえりして、淡紅色ももいろ洋脂ぺんきが錆にはげた鉄欄の間から、今宵は神田川へ繋り船のかみさんが、桶をふなばたへ載せて米を磨いで居る背中に
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
茶山は女姪ぢよてつ井上氏を以て霞亭にめあはせ、しづか菅三万年くわんさんまんねんの長ずるを待たうとした。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
茶山の蘭軒に与へた書には、茶山がまさ妹女まいぢよ井上氏を以て霞亭にめあはせむとしてゐることが見えてゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
このあたりにも、当然、噂は来ている筈だ。思うに、近親の者たちが、連れあいを失ったこの老父に、更に息子の仕えている藩の大変を知らせては、余りにも傷ましいと考えて、秘していたのかもわからない。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
旅のおかたと唄はれて
別後 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
遺産は全部おばの所有となり、妻はあと片附けをすっかりすませると、故郷くにのイタリーへ帰って往ってしまいました。
鉄の処女 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
幸「今日は其の催促じゃアないよ、の時ぎりでお目にかゝらないから、これが心配して」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
幸「今日はお開帳へまいって、人込で逆上のぼせたから平清ひらせいで支度をして、帰りがけだが、今夜は柳島へ泊るつもりで、近所を通るついでに、これが親方に近付になりたいと云うから、お邪魔に寄ったのだ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そのみめ須世理毘賣を負ひて、すなはちその大神の生大刀いくたち生弓矢いくゆみや一三またその天の沼琴ぬごと一四を取り持ちて
ここにそのみめ須世理毘賣すせりびめは、はふりもの一〇を持ちて哭きつつ來まし、その父の大神は、すでにせぬと思ほして、その野に出でたたしき。
家郷追放カキョウツイホウ吹雪フブキナカツマトワレ、三人サンニンヒシト
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「じつは絲満をやったのは僕のフラウなんだ」
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
是に其ミメ須勢理毘売命、蛇の比礼ヒレを其夫に授けて、申し給わく、其蛇わんとせば、此比礼を三度振りて、打ハラい給えと詔給う。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)