“想”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おも77.3%
おもひ11.3%
おもい5.7%
そう2.4%
さう1.6%
かんが0.4%
こころ0.4%
も0.4%
イデエ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことしは芳之助(よしのすけ)もはや廿歳(はたち)今(いま)一兩年(いちりやうねん)經(へ)たる上(うへ)は公(おほやけ)に夫(つま)とよび妻(つま)と呼(よ)ばるゝ身(み)ぞと想(おも)へば嬉(うれ)しさに胸(むね)をどりて友達(ともだち)の嬲(なぶり)ごとも恥(はづ)かしく
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
盛りにて仙境の想(おもひ)あり聞く熱川(にえがは)には温泉の出(いづ)る所ありと此等(こゝら)に暑を避けて其の湯に塵を洗(そゝ)ぐならば即身即仙とんだ樂しき事なるべきに
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
何の因果で此様(こん)な可厭(いや)な想(おもい)をさせられる事か、其は薩張(さっぱり)分らないが、唯此可厭(いや)な想(おもい)を忍ばなければ、学年試験に及第させて貰えない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「先日お話しした例の四篇めでぴたりと行詰っちゃいましてね、どうにも想(そう)が動かない、てんで筋の運びがつかなくなってるんです」
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
小學校へはひつて文字を習ひ覺(おぼ)え、幼(をさな)い頭にも自分の想(さう)を表(あらは)すことを知つて、初めて書き上げた作文に若(も)し思ひ出が殘(のこ)るならば
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
私(わたくし)は今(いま)、時(とき)ならぬ輕氣球(けいきゝゆう)を此(この)印度洋上(インドやうじやう)に認(みと)め、特(こと)に其(その)乘組人(のりくみにん)の一人(ひとり)は櫻木大佐(さくらぎたいさ)の片腕(かたうで)と言(い)はれた武村兵曹(たけむらへいそう)であつたので想(かんが)へると、今(いま)や孤島(こたう)の櫻木君(さくらぎくん)の身邊(しんぺん)には、何(なに)か非常(ひじやう)の異變(ゐへん)が起(おこ)つて
やがてはわがその頃の作品の批判に移りて、かかる種類のものにては笠森(かさもり)お仙(せん)が一篇詞(ことば)最もおだやかに想(こころ)最もやはらかに形また最もととのひしものなるべしと語られけり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
世界はひとり實(レアヽル)なるのみならず、また想(イデエ)のみち/\たるあり。逍遙子は沒理性界(意志界(ヰルレ))を見て理性界(フエルヌンフト)を見ず。意識界(ベウストザイン)を見て無意識界を見ず。意識生じて主觀と客觀と纔に分かるゝ所以をおもはず。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)