“嬉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うれ94.3%
うれし2.6%
よろこ1.8%
う0.6%
たのし0.2%
うれしゅ0.2%
き0.2%
け0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三人はこの頃の天気を恐れてみんな護謨合羽(ゴムがっぱ)を用意していた。けれどもそれがいざ役に立つとなるとけっして嬉(うれ)しい顔はしなかった。
初秋の一日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この日(ひ)から、少年(せいねん)のちいさい胸(むね)には大(おほ)きな黒(くろ)い塊(かたまり)がおかれました。妬(ねた)ましさににて嬉(うれし)く、悲(かな)しさににて懐(なつか)しい物思(ものおもひ)をおぼえそめたのです。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
つまりさ、君が、日常嬉(よろこ)んだり、怒ったり、考えたり、悲しんだりすることがあるだろう。その最も君に即(そく)したことを書けって言うんだ。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
互いに嬉(う)れしとも憐れとも思わぬようなり、紀州はそのまま行き過ぎて後振向きもせず、源叔父はその後影(うしろかげ)角(かど)をめぐりて見えずなるまで目送(みおく)りつ
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
我心は嬉(たのし)みたれど我舌は緘(むす)ぼれたりき。フエデリゴ打興じて曰ふやう。此男は一の明珠なり。その一失は第二のヨゼツフたるにあり。
世を忍ぶ身を隠匿(かくまい)呉(く)れたる志、七生忘れられず、官軍に馳(はせ)参(さん)ぜんと、決心した我すら曇り声に云(い)い出(いだ)せし時も、愛情の涙は瞼(まぶた)に溢(あふ)れながら義理の詞(ことば)正しく、予(かね)ての御本望妾(わたくし)めまで嬉(うれしゅ)う存じますと
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
和子は先に立って旅行カバンを持ち嬉(き)々として家を出ました。若松で出迎えてくれたお父さんが、お母さんを見るなり、顔色がかわるほどのおどろきで
おるすばん (新字新仮名) / 壺井栄(著)
在英中土宜法竜僧正から『曼荼羅私鈔』を受け読み噛(かじ)ると、塔中(たっちゅう)三十七尊を記せる内、阿閦(あしゅく)、宝生、無量寿、不空成就(ふくうじょうじゅ)の四仏が嬉(け)鬘(まん)歌(か)舞(ぶ)の四菩薩を流出して大日如来を供養し(内四供養(うちのしくよう))