“溢”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あふ79.1%
こぼ16.5%
あぶ1.8%
みなぎ1.0%
0.2%
あが0.2%
あふれ0.2%
かか0.2%
くび0.2%
0.2%
(他:2)0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“溢”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語11.0%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
星の光、冷かな露、こけの匀、ふくろうの眼——すべてが彼には今までにない、爽かな力にあふれているようであった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
——私の健康を御心配下さることは何もございません。少しぐらいな無理も、あふるる希望の前には何でもございませんから……
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
はだを左右に揉む拍子に、いわゆる青練あおねりこぼれようし、緋縮緬ひぢりめん友染ゆうぜんも敷いて落ちよう。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小万も何とも言い得ないで、西宮の後にうつむいている吉里を見ると、胸がわくわくして来て、涙をこぼさずにはいられなかッた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
「あれ以来、人足どもも大分おとなしくなりましたが、やっぱり気の荒い郡内のあぶものでござるから、おりおり旅人が難儀する由でござりまする」
ですから道庵先生の野上の宿の前は、夜の明けないうちから、仕事にあぶれた雲助をはじめとして、近郷近在の見物人が真黒に寄ってたかって騒いでいる有様です。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
其処では各の人々がお互にアンディフェランでノンシャランで、各の中に静かな泉をみなぎらせ乍ら、絶えざる細い噴水を各の道に流し流し行き交うてゐる。
群集の人 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
それでも彼はなお進もうとする、その顔には残酷醜悪な色がみなぎっている。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
つひふれてみなぎりて
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
平野は未だ海のやうに煙つてゐたが、一休みしてゐる間に忽ち輝かしい朝陽があがつて、樹々の姿が藻のやうに浮び、村の家々から立ち昇る煙りがくつきりと判別された。
山を越えて (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
その内に波立ちもしないで、水の色が濃くなって、小濁ささにごりに濁ると思うと、ずっと深さが増して、ふうわり草の生えた土手へあふれるんだがね、その土手が、城趾しろあとほりの石垣らしくも見えれば、田のあぜのようでもあるし、沼か、池の一角のようでもある。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しおあがったら、まっとかかるべい。)
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と膝に手を突いて起上りますると、鼠小紋ねずみこもん常着ふだんぎ寝着ねまきにおろして居るのが、汚れッが来ており、お納戸色なんどいろ下〆したじめを乳の下に堅くめ、くびれたように痩せて居ります。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一本筋の幅の詰まった紺博多の帯に鉄鎖をからませて、胡座あぐらいた虚脛からすねみ出るのを気にしては
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
おもわすれむしだくにはふくもつつしぬばせ 〔巻十四・三五一五〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
なお、「南吹き雪解ゆきげはふりて、射水がはながる水泡みなわの」(巻十八・四一〇六)、「射水いみづがは雪解はふりて、行く水のいやましにのみ、たづがなくなごえのすげの」(同・四一一六)の例もあり、なお、「君が行く海辺の宿に霧立たばが立ち嘆く息と知りませ」(巻十五・三五八〇)等、類想のものが多い。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
黒インクのコボれた角砂糖が三輪車に積荷ツマれる。
AU MAGASIN DE NOUVEAUTES (新字旧仮名) / 李箱(著)