“満溢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まんいつ50.0%
みちあふ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絶望の底より希望の絶頂に上り、悲愁の極より歓喜の満溢まんいつに至った。そして友に対するその態度の変化の著しきは実に驚くべきほどである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
大鍋の中の油汁けんちん沸々ふつ/\と煮立つて来て、甘さうなにほひが炉辺に満溢みちあふれる。主婦かみさんは其を小丼こどんぶりに盛つて出し、酒は熱燗あつかんにして、一本づゝ古風な徳利を二人の膳の上に置いた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)