“満洲”のいろいろな読み方と例文
旧字:滿洲
読み方割合
まんしゅう88.9%
まんしう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、ちょうどその時分、と云うのは十月の初め頃、或る日妙子が、奥畑が満洲まんしゅうへ行くかも知れないと云ううわさを持って来たことがあった。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
チタではことに支那人が多く、満洲まんしゅう近い気もち十分じゅうぶんであった。バイカルから一路上って来た汽車は、チタから少し下りになった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
このあたりは、満洲まんしうでも、ずつと北によつてゐるので、夏は日のくれるのが、大へんおそいので、人はよく夜ふかしをするのでした。
ラマ塔の秘密 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
といふ満洲まんしう戦場の唱歌が流行はやつてゐて、私どもは、外を歩くときは必ずあの唱歌をうたひました。あれをうたふと、勇ましいやうな悲しいやうな、不思議な気持になりました。
騎士屋 (新字旧仮名) / 土田耕平(著)