満洲まんしう)” の例文
旧字:滿洲
このあたりは、満洲まんしうでも、ずつと北によつてゐるので、夏は日のくれるのが、大へんおそいので、人はよく夜ふかしをするのでした。
ラマ塔の秘密 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
といふ満洲まんしう戦場の唱歌が流行はやつてゐて、私どもは、外を歩くときは必ずあの唱歌をうたひました。あれをうたふと、勇ましいやうな悲しいやうな、不思議な気持になりました。
騎士屋 (新字旧仮名) / 土田耕平(著)
ノロさん おうちは 満洲まんしう
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
ニナール姫はこのギンガン嶺のふもとに、お城をかまへてゐる、満洲まんしう貴族の一人子でした。お母様は蒙古の王様からお嫁に来てゐらつしたのですが、さき程、病気でお亡くなりになりました。
ラマ塔の秘密 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)