“家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うち55.7%
いえ14.8%
や13.8%
いへ5.7%
か2.3%
が2.2%
け1.1%
とこ0.9%
ち0.5%
ウチ0.5%
ヤ0.3%
いゑ0.3%
へ0.3%
え0.2%
ところ0.2%
く0.1%
げ0.1%
イヘ0.1%
エ0.1%
ケ0.1%
ハウス0.1%
ぢ0.0%
ホーム0.0%
うし0.0%
ええ0.0%
げえ0.0%
す0.0%
たく0.0%
ね0.0%
のいえに0.0%
アド0.0%
ウィッグワム0.0%
ガ0.0%
ヤカ0.0%
ヤド0.0%
宿0.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或日(あるひ)、れいのとほり、仕度をして、ぶらりと家(うち)を出て、どことはなしに、やつて行きますと、とうとう木精(こだま)の国に来てしまひました。
虹猫と木精 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
ある朝(あさ)のこと、東(ひがし)の空(そら)がやっとあかくなりはじめたころ、いつものごとく舟(ふね)を出(だ)そうと、海岸(かいがん)をさして、家(いえ)を出(で)かけたのであります。
羽衣物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この家(や)の窓にさす冬の日の暖なうちに、手先の冷える寒さの来ない中に、紙一枚でも多く胸にある事をかいて置きたいと思ふからだ。
冬日の窓 (新字旧仮名) / 永井荷風、永井壮吉(著)
が、道行(みちゆき)にしろ、喧嘩(けんくわ)にしろ、其(そ)の出(で)て来(き)た処(ところ)が、遁(に)げるにも忍(しの)んで出(で)るにも、背後(うしろ)に、村(むら)、里(さと)、松並木(まつなみき)、畷(なはて)も家(いへ)も有(あ)るのではない。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
その後(ご)、私(わたし)の一家(か)も貧乏(びんぼう)をして、私(わたし)は、興行師(こうぎょうし)に売(う)られましたが、自分(じぶん)の身(み)の不幸(ふこう)を思(おも)うにつけて、おつたがかわいそうになります。
二人の軽業師 (新字新仮名) / 小川未明(著)
諦念! 何たる悲しい隠(かく)れ家(が)だ! しかも、それのみが今の僕に残されている唯一の隠れ家だとは!——君の夥(おびただ)しい気苦労のただ中へ
ルネツサンス芸術の保護者であつた貴族メデイチ家(け)の霊廟をサン・ロレンツオ寺(じ)に訪(と)うてミケランゼロの建築に良(やゝ)久しく陶然とした。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
何だべえせえ、自分の居(を)ツ家(とこ)が然(そ)でなかつたら具合(ぐあえ)が悪かんべえが? 然(そ)だらハア、俺(おら)ア酒え飲むのさ邪魔さねえば、何方(どつち)でも可(い)いどら。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
あたいん家(ち)はね、震災に焼けっちまったんだとさ、お店だったんだって——おっ母さんがね、そん時びっくりした拍子に、あたいを
白い壁 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
「エエ、イマイマシイ、ボクノハウカラ、口ヲキイテヤルナンテコトハナイ。」ト ハラヲタテテ ソノママオ家(ウチ)ヘモドリマシタ。
オ寝坊ナ ジヤガイモサン (新字旧仮名) / 村山籌子(著)
而もそれに続く——向ひ家(ヤ)の老夫婦を送り出した心の、しみ/″\清らかな油屋の女房へ、恐怖のおとづれびとが来るのであつた。
実川延若讃 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
夕(ゆふ)げ終(おは)りての宵々(よひ/\)家(いゑ)を出(いで)ては御寺參(おんてらまい)り殊勝(しゆしよう)に、觀音(くわんをん)さまには合掌(がつしよう)を申て、我(わ)が戀人(こひびと)のゆく末(すゑ)を守(まも)り玉(たま)へと、お志(こゝろざ)しのほどいつまでも消(き)えねば宜(よ)いが。
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「お家(へ)はん、お出でやす。」と、男女の雇人中の古參なものは口々に言つて、一時「氣を付けツ」といつたやうな姿勢をした。
鱧の皮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
『ア、家(え)に居(え)だのでヤなかつたけな。』と言つて、ムクリと身起した。それでもまだ得心がいかぬといつた樣に周圍(あたり)を見𢌞してゐたが
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
私は、ハテ不思議だ、屹度お宮のことを言うのだろうが、何うしてそれが瞬く間に此の婆さんの家(ところ)にまで分ったろうか、と思って、首を傾けながら
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
「せんせせんせ、それよりもまだ大騒動(おおそうどう)なんよ。米屋の竹一ん家(く)は、ぬすっとにはいられたのに、なあ竹一。米一俵(ぴょう)、とられたんなあ」
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
出雲大社教の管長千家(げ)尊愛氏は、この十日頃、随員と一緒に舞鶴(まひづる)へ乗込み、十一日には加佐(かさ)郡和江(わえ)村の和江神社で清祓式(きよはらひしき)を挙げた。
その音が上の語の語尾音と合して一音となることがある(荒磯(アライソ)—ありそ、尾(ヲ)の上(ウヘ)—をのへ、我(ワ)が家(イヘ)—わぎへ、漕ぎ出(イ)で—こぎで)。
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
男『フンフン、御前(おめあ)ハンモ行(エツ)タケスカ。フン、眞(ホ)ニソダチナハン。アレガラナハン、家(エ)サ來ルヅギモ面白(オモシエ)ガタンチェ。ホリヤ/\、大變(テイヘン)ダタァンステァ。』
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
若くから氏上(ウヂノカミ)で、數十家(ケ)の一族や、日本國中數萬の氏人(ウヂビト)から立てられて來た家持(ヤカモチ)も、ぢつと對うてゐると、その靜かな威に、壓せられるやうな氣がして來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
金を札(テップ)に換えてやった額だけ、そっくりそのまま家(ハウス)の所得なんだから、誰が勝とうが負けようが、あとは卓子(テーブル)の上を色付きの木片が動くだけで
「さうだが、俺(お)ら家(ぢ)なんぞぢや、それまでにや無(な)く成(な)つちまあから一度(ど)でもさういに活(い)けて置(お)いたことあねえな」と一人(ひとり)がいへば
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
結局、家(ホーム)の静かな悦楽に比ぶべきものは外にない。ここでさえも食卓を離れる時は、おん身と一緒に静かにおったらばと切に思い出す。こうして世の中を
「おまえさんの家(うし)の牛(うし)は、いくらで売(う)れたか。」とききました。すると、その百姓(しょう)は
百姓の夢 (新字新仮名) / 小川未明(著)
乞食(ほいと)して暮しゃ、家(ええ)も地面も入用(い)んねえで、世話あねえわ!
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
太郎作家(げえ)の鶏の子
十五夜お月さん (旧字旧仮名) / 野口雨情(著)
『類函』四二九巻に陳氏義興山中に家(す)む、夜虎門に当って大いに吼(ほ)ゆるを聞き
願いますって、お頼み致しましたわ。すると家(たく)の長男もソロ/\探しているのですがって、お彼岸の時のお話をなさいましたの。大分気があるらしいのよ、その長男の方が
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「梅ならうち家(ね)にもあるわ。けんど、梅は酸いさかい、ほない好かん」
澪標 (新字新仮名) / 外村繁(著)
『旧蹟遺聞』以後の研究者は、これをもって今の岩手郡厨川(くりやがわ)村の字八卦に当て、吉田博士は「波気」の下に「家(のいえに)」という一字が落ちたのだろうといわれた。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
私は第一こんなに早く太田が私の家(アド)を吐こうなどとは考えもだに及ばなかったからである。私はギョッとして立ちすくんだ。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
……彼はかれらの家(ウィッグワム)に泊まったことがしばしばあったが、「それはいちばんよい英国の家ぐらい暖かであった。」
見おろしの山家(ガ)の 広き板敷きに 繭白じろと積みて、人ゐる
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
杜(モリ)・神南備(カムナビ)などは、社殿のないのが本体で、社あるは、家(ヤカ)つ神(ガミ)或は、梯立で昇り降りするほくらの神から始まるのである。社ある神と、ない神とが、同時に存在したのは、事実である。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
我が家(ヤド)のいさゝ群竹(ムラタケ) 吹く風の 音のかそけき、このゆふべかも(同)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
宝物を拝観して後に寺のぐるりを散歩しながら自分の居る家(宿)に帰って来ようと思いますと道で不意と一人の知って居る人に出遇(であ)った。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)