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家
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け
ふりがな文庫
“
家
(
け
)” の例文
ルネツサンス芸術の保護者であつた貴族メデイチ
家
(
け
)
の霊廟をサン・ロレンツオ
寺
(
じ
)
に
訪
(
と
)
うてミケランゼロの建築に
良
(
やゝ
)
久しく陶然とした。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
僕はもちろん
辟易
(
へきえき
)
しました。いや、そればかりではありません。ペップやチャックの笑い声を後ろにゲエル
家
(
け
)
の客間を飛び出しました。
河童
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
石井一
家
(
け
)
では河田翁のうわさは時おり出て、『今何をしているだろう』『ほんとにあんな気の毒な人はない』など言われていたのである。
二老人
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
女は例のごとく過去の
権化
(
ごんげ
)
と云うべきほどの
屹
(
きっ
)
とした
口調
(
くちょう
)
で「犬ではありません。左りが熊、右が
獅子
(
しし
)
でこれはダッドレー
家
(
け
)
の紋章です」
倫敦塔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
スモーランド
家
(
け
)
のすぐ近くにある、いちばん上の段は、だいぶぶんが、やせた土地で、小石がいちめんにちらばっています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
▼ もっと見る
すれば、
當國
(
このくに
)
の
風習通
(
ならはしどほ
)
りに、
顏
(
かほ
)
は
故
(
わざ
)
と
隱
(
かく
)
さいで、
最
(
いっち
)
良
(
よ
)
い
晴衣
(
はれぎ
)
を
着
(
き
)
せ、
柩車
(
ひつぎぐるま
)
に
載
(
の
)
せて、カピューレット
家
(
け
)
代々
(
だい/\
)
の
古
(
ふる
)
い
廟舍
(
たまや
)
へ
送
(
おく
)
られさッしゃらう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
そういう点に
於
(
おい
)
て「グリーン
家
(
け
)
の
惨劇
(
さんげき
)
」以来、血に乾いている探偵小説の読者には、きっと受けることだろうと思うんだ。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
死にゃあいいんだろう? どうせ僕は、野中
家
(
け
)
の
面
(
つら
)
よごしなんだから、死んで申しわけを致しますですよ。(崩れるように、砂の上にあぐらを
掻
(
か
)
き)
春の枯葉
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
されば夫婦の間は、何時か
不和
(
ふわ
)
になツて、父は
虐
(
ぎやく
)
待する、母は反抗する、一
家
(
け
)
の
粉統
(
ごだ/\
)
は
事
(
とし
)
と共に
募
(
つの
)
るばかりであツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
井上八郎は、すでに出稽古先を二
家
(
け
)
も持っていた。井上だけではない、塚田孔平も、稲垣定之助も、庄司、大羽など、上位者のほとんどがそうであった。
花も刀も
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
大江
家
(
け
)
は 菅原家と
倶
(
とも
)
に
朝廷
(
てうてい
)
に
累世
(
だい/\
)
する
儒臣
(
じゆしん
)
なり。しかるに 菅神を
崇称
(
あがめたゝへ
)
たる事
件
(
くだん
)
の文の如し。
是以
(
こゝをもつて
)
凡
(
すべて
)
文道に
関
(
あづかる
)
者此 御神を
崇
(
あがめ
)
ざらんや、信ぜざらんや。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
若くから
氏上
(
うじのかみ
)
で、数十
家
(
け
)
の一族や、日本国中数万の氏人から立てられて来た家持も、じっと
対
(
むこ
)
うていると、その静かな威に、圧せられるような気がして来る。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
「堂上お味方二十七
家
(
け
)
、事いよいよに迫りますれば、京方すべてを含みます」と左馬頭がそれに応じる。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「香具山は畝火を
愛
(
を
)
しと」の解と共に永久不滅である。但し、
拾穂抄
(
しゅうすいしょう
)
に既に、「誰が
家
(
け
)
か持たむ」の説があるが、「笥」までは
季吟
(
きぎん
)
も思い及ばなかったのである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
妻は茶道に
造詣
(
ぞうけい
)
が深い。少くとも京都へ行って、千
家
(
け
)
の表だか裏だかの免状を貰って来ている。姪に教えていたが、嫁に行ってしまったので差当りお弟子さんがない。
四十不惑
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
間がよくば
御
(
ご
)
三
家
(
け
)
大藩
(
たいはん
)
に召抱へられるか、上樣の御師匠番にもなれる方だが、ちよいと氣の迷ひで一と口頬張つたばかりに、あの鳥モチのやうな女にへばり附かれて
銭形平次捕物控:259 軍学者の妾
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
以
啓達
(
けいたつ
)
令
(
せし
)
め候
豫々
(
かね/″\
)
道中御奉行樣御
觸
(
ふれ
)
有之候將軍
家
(
け
)
御
代替
(
だいがは
)
り御
巡見使
(
じゆんけんし
)
松平縫殿頭
(
まつだひらぬひのかみ
)
樣
梶川
(
かぢかは
)
庄右衞門樣御
先觸
(
さきぶれ
)
參り
來月
(
らいげつ
)
中旬頃
(
ちうじゆんごろ
)
御
止宿
(
ししゆく
)
の由に御座候尤も此度は先々の御巡見とは
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
松坂に深野屋佐兵衛と云う
大商人
(
おおしょうにん
)
がある。そこへは
紀伊国熊野浦
(
きいのくにくまのうら
)
長島外町の漁師
定右衛門
(
さだえもん
)
と云うものが毎日
魚
(
うお
)
を送ってよこす。その縁で佐兵衛は定右衛門一
家
(
け
)
と心安くなっている。
護持院原の敵討
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
会
(
え
)
すれば
則
(
すなわ
)
ち
事
(
じ
)
同一
家
(
け
)
、不会なれば万別千差、不会なれば事同一家、会すれば則ち万別千差。討つのもよい。忠孝両全の道じゃ。討たぬのもよい。神仏と心を同じゅうするものじゃ。
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
生
(
い
)
きるように、楽しく生きるように
頑固
(
がんこ
)
に出来上ってる、
丈夫
(
じょうぶ
)
な
騒々
(
そうぞう
)
しい
荒
(
あら
)
っぽいクラフト
家
(
け
)
の人たちの間にあって、いわば人生の
外側
(
そとがわ
)
か
端
(
はし
)
っこにうち捨てられてるこの弱い
善良
(
ぜんりょう
)
な
二人
(
ふたり
)
は
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
菅原
家
(
け
)
から系図を引いて正しいもので、幕の内と
称
(
とな
)
えるは、お大名がお
軍
(
いくさ
)
の時、角力取を連れて入らしって
旗持
(
はたもち
)
にしたという事でございます、旗持には力が要りますので力士が出まする者で
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
この一
家
(
け
)
に
令孃
(
ひめ
)
ありと
見
(
み
)
て
心
(
こヽろ
)
を
盡
(
つ
)
くす
者
(
もの
)
なく、
有
(
あ
)
るは
甚之助殿
(
じんのすけどの
)
と
我
(
わ
)
れ
計
(
ばかり
)
なる
不憫
(
いぢら
)
しさよ、いざや
此心
(
このこヽろ
)
筆
(
ふで
)
に
言
(
い
)
はして、
時機
(
あは
)
よくは
何處
(
いづこ
)
へなりとも
暫時
(
しばし
)
伴
(
とも
)
なひ、
其上
(
そのうへ
)
にての
策
(
さく
)
は
又
(
また
)
如何樣
(
いかやう
)
にもあるべく
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
でもね、小父さん、大変なのよ、もしどうあっても道人様が、江戸へおいでにならなければ、山影様は云うまでもなく、水戸様はじめ
御
(
ご
)
三
家
(
け
)
まで、いえいえ徳川譜代大名、一統の恥辱になるそうで。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
わたくし共一
家
(
け
)
が立ち行かなくなるのは、あの新聞のお蔭でございます。宅は検閲官といふものになりました、あの日から
不為合
(
ふしあは
)
せになつたのでございます。毎日々々喧嘩があります。大声を立てる。
板ばさみ
(新字旧仮名)
/
オイゲン・チリコフ
(著)
マルリンクの一
家
(
け
)
とも
附合
(
つきあ
)
っていると見えるね。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
当時十七歳だつた——
家
(
け
)
の令嬢
明子
(
あきこ
)
は、頭の禿げた父親と一しよに、今夜の舞踏会が催さるべき
鹿鳴館
(
ろくめいくあん
)
の階段を上つて行つた。
舞踏会
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ベンヺ マーキューシオーどの、もう
歸
(
かへ
)
らう。
暑
(
あつ
)
くはある、カピューレット
家
(
け
)
の
奴等
(
やつら
)
が
出歩
(
である
)
いてもゐる、
出會
(
でっくは
)
したが
最後
(
さいご
)
、
鬪爭
(
けんくわ
)
をせねばなるまい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
大江
家
(
け
)
は 菅原家と
倶
(
とも
)
に
朝廷
(
てうてい
)
に
累世
(
だい/\
)
する
儒臣
(
じゆしん
)
なり。しかるに 菅神を
崇称
(
あがめたゝへ
)
たる事
件
(
くだん
)
の文の如し。
是以
(
こゝをもつて
)
凡
(
すべて
)
文道に
関
(
あづかる
)
者此 御神を
崇
(
あがめ
)
ざらんや、信ぜざらんや。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
それはスモーランド
家
(
け
)
の前面にそって、八マイルほどのびています。そして、この階段をとおってバルト海までいこうとする人は、四マイルばかり歩かなければなりません。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
所詮
永
(
なが
)
い間の空想を實現させたので、無論父にも
義母
(
はゝ
)
にも無斷だ。彼は此の
突飛
(
とつぴ
)
極
(
きは
)
まる行動に、勝見の一
家
(
け
)
をまごつかせて、
年來
(
ねんらい
)
耐へに耐へた
小欝憤
(
せうゝぷん
)
の幾分を
漏
(
も
)
らしたのである。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「成程、松浦家としてある。
家
(
け
)
丈
(
だ
)
け余計だ。矢っ張り婆の見識が現れている」
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
喰
(
くら
)
ふの勢ひ
有
(
あり
)
とか寶澤は心中に
偖々
(
さて/\
)
此
婆
(
ばゝ
)
めが
善
(
よき
)
貨物
(
しろもの
)
を持て居ることよ此二品を手に入て我こそ天下の
落胤
(
らくいん
)
と
名乘
(
なのつ
)
て出なば分地でも
御
(
ご
)
三
家
(
け
)
位
(
ぐらゐ
)
萬一
(
もし
)
極運
(
きやくうん
)
に
適
(
かな
)
ふ時はと
漸
(
やつ
)
と當年十一の
兒
(
こ
)
が
爰
(
こゝ
)
に
惡念
(
あくねん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
(立ち上り、縁側に出て、鍋を七輪からおろし、かわりに
鉄瓶
(
てつびん
)
をかける。この動作の間に、ひとりごとのように)これからも一生、野中
家
(
け
)
だ、山本家だ、と互いに意地を張りとおして、そうして
春の枯葉
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
代助が
三千代
(
みちよ
)
と
知
(
し
)
り
合
(
あひ
)
になつたのは、今から四五年前の事で、代助がまだ学生の
頃
(
ころ
)
であつた。代助は長井
家
(
け
)
の関係から、当時交際社会の表面にあらはれて
出
(
で
)
た、若い女の顔も名も、沢山に知つてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
バル すれば、
何事
(
なにごと
)
も
大事
(
だいじ
)
ござりませぬ、
姫
(
ひい
)
さまは
御安穩
(
ごあんのん
)
にカピューレット
家
(
け
)
代々
(
だい/\
)
のお
墓所
(
はかどころ
)
にお
休
(
やす
)
み、
朽
(
く
)
ちぬ
靈魂
(
みたま
)
は
天使
(
てんし
)
がたと
御
(
ご
)
一しょにござります。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
僕は時々裁判官のペップや医者のチャックにつれられてゲエル
家
(
け
)
の
晩餐
(
ばんさん
)
へ出かけました。
河童
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
むかし、この大きなスモーランド
家
(
け
)
には、年とったひとりの
巨人
(
きょじん
)
が住んでいました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“家”を含む語句
此家
家内
家中
家人
大家
自家
家庭
主家
商家
実家
住家
家主
彼家
好事家
家族
何家
家屋
当家
我家
吾家
...