“獅子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しし89.2%
しゝ4.9%
ライオン3.2%
じし2.2%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その大男が、獅子ししえるような声でしゃべっているのですが、何を言っているのかサッパリわかりません。日本語ではないのです。
新宝島 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
はなさないでもおまへ大抵たいていつてるだらうけれどいま傘屋かさや奉公ほうこうするまへ矢張やつぱりれは角兵衞かくべゑ獅子しゝかぶつてあるいたのだからとうちしをれて
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
なるほどドラペリーを両側につけたたての中には獅子ライオン、王冠、白鳥、不死鳥フェニックス等、現グリュックスブルグ王家の紋章が、浮き彫りになっている。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
お琴は身体の軽い子だが、角兵衛獅子じし軽業かるわざじゃありません、欄干の始めと終りにちょいと逆立ちをすれば、それで良かったんで、浅田屋の見付け役の宇吉も、それで承知していましたよ。
朱を刷いたような艶々した赭ら顔は年がら年中高麗狛こまいぬのように獅子噛み、これが、生れてからまだ一度もほころびたことがない。
顎十郎捕物帳:02 稲荷の使 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)