“獅子頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ししがしら80.0%
ししかしら10.0%
しゝがしら5.0%
ししのあたま5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そいつらはらんちゅうとか獅子頭ししがしらとか云うので、育て方がひじょうにむずかしく、父の丹精は誰にもまねのできないものだったそうだ。
桑の木物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
一々の岩石をあさって行くと、それらの灌木のほかに、日蔭のところには獅子頭ししかしら羊歯しだ類が生えており、しのぶがつき、岩松がつき、春蘭しゅんらんもまたおびただしくその間に散在している。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
木偶之坊でくのばうこしらへれば、内職ないしよくにお玉杓子たまじやくしつたでがす。獅子頭しゝがしら閻魔様えんまさま姉様あねさまくびの、天狗てんぐめん座頭ざとうかほ白粉おしろひればべにもなする、青絵具あをゑのぐもべつたりぢや。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
お宮の扉の上にある象鼻ぞうはな獅子頭ししのあたま彫刻ちょうこく、それから宮の中のかしりの鳩やにわとりなども、昔手をふれたままなのがたまらなくなつかしい。
落穂 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)