“外”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほか33.8%
そと20.9%
はず17.6%
そ13.2%
はづ5.3%
と2.3%
よそ1.5%
そら1.3%
は0.8%
おもて0.7%
ぱず0.5%
ト0.4%
はずれ0.2%
がい0.2%
ソト0.2%
はぐ0.2%
ぐわい0.1%
ず0.1%
それ0.1%
ハヅ0.1%
ホカ0.1%
はづれ0.0%
おんも0.0%
げ0.0%
そど0.0%
そむ0.0%
そろ0.0%
そォと0.0%
ぞや0.0%
とつ0.0%
はか0.0%
はた0.0%
ぱ0.0%
ぱづ0.0%
ほ0.0%
もら0.0%
よ0.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その外(ほか)後に薩、隅、日の三国で新に徴集したもの、及、熊本、延岡、佐土原、竹田等の士族で来り投じたものが合せて一万人あった。
田原坂合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
鐘(かね)が鳴(な)ると、生徒(せいと)らは、先(さき)を争(あらそ)って廊下(ろうか)から外(そと)へとかけ出(だ)しました。そのとき、良(りょう)一は、先生(せんせい)が教員室(きょういんしつ)へいかれる後(あと)を追(お)ったのです。
僕が大きくなるまで (新字新仮名) / 小川未明(著)
鮓売(すしうり)の女も日が近くば、桶はその縁(えん)の隅へ置いたが好(よ)いぞ。わ法師も金鼓(ごんく)を外(はず)したらどうじゃ。そこな侍も山伏も簟(たかむしろ)を敷いたろうな。
竜 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それから目を閉じたいような気持で居りながら、目を外(そ)らせなかったのだ。その機に搭乗(とうじょう)している若い飛行士のことを想像していた。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
「御蔭(おかげ)で取(と)られた品物(しなもの)が又(また)戻(もど)りましたよ」と云(い)ひながら、白縮緬(しろちりめん)の兵兒帶(へこおび)に卷(ま)き付(つ)けた金鎖(きんぐさり)を外(はづ)して、兩葢(りやうぶた)の金時計(きんどけい)を出(だ)して見(み)せた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ぎっしり詰った三等車に眠られぬまま、スチームに曇るガラス窓から、見えぬ外(と)の面(も)を窺(うかが)ったり、乗合と一、二の言を交(かわ)しなどする。
雪の武石峠 (新字新仮名) / 別所梅之助(著)
また夜更けに話すのと、白晝に話すのとは、自(おのづ)から人の氣分も違ふ譯ですから、勢ひ周圍にある天然を外(よそ)にする譯に行かないでせう。
小説に用ふる天然 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
覚悟したれば身を交(かわ)して、案のごとく踵(かかと)をあげたる、彼が足蹴(あしげ)をば外(そら)してやりたり。蒲団持ちながら座を立ちたれば、拳(こぶし)の楯(たて)に差翳(さしかざ)して。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一生懸命にこの家を護(まも)つたのだから、急にどいてくれと云はれても、どくところはないし、そんな事は、道に外(は)づれてゐると云つた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
雨風のなおはげしく外(おもて)をうかがうことだにならざる、静まるを待てば夜もすがら暴(あれ)通しつ。家に帰るべくもあらねば姉上は通夜したまいぬ。
竜潭譚 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その花柳病もよほど悪質だったとみえ、よく落語にあるような、鼻の障子がとッ外(ぱず)れて、足腰も立てない重さであったらしい。
「戸おそふる」と言ひ、「外(ト)に立つ」と謠うたのは、戸を叩いて其來訪を告げた印象が、深く記憶せられて居たからである。
がさがさに割られて尖(とが)り切った氷の破片が、嚢(ふくろ)の中で落ちつく間、私は父の禿(は)げ上った額の外(はずれ)でそれを柔らかに抑(おさ)えていた。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ぜひなく墓掃除をすましたあとで、二三日の暇を見て抜け出して行(ゆ)くのであった。わたしは母親に跟いて外(がい)祖母の家(うち)に遊びに行ったことがある。
村芝居 (新字新仮名) / 魯迅(著)
「人間といふものは外(ソト)だけをみて分るものぢやない、君達でも仮りに継母を持つてゐるとしたら学校に来てゐても思ふやうに勉強が出来まい」
校長 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
「お蝶、」とちと鋭くいうと、いつも叱るのを外(はぐ)らかす伝で、蝶吉は三指を支(つ)いて的面(まとも)に潰(つぶ)し島田に奴元結(やっこもとゆい)を懸けた洗髪(あらいがみ)の艶(つやや)かなのを見せて、俯向(うつむ)けに畏(かしこま)り
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それは裝置(そうち)が新しく便利(べんり)だといふ以外(ぐわい)には、所(しよ)持のプレモと大して變(かは)りもないものだつたが、大正十一年の支那(しな)旅(りよ)行の時には、それを肩(かた)にして行つた。
すぐに すぐに 外(ず)りさつてこんな幻像を消してしまへ。
定本青猫:01 定本青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
磯は少時(しばら)く此店(ここ)の前を迂路々々(うろうろ)していたが急に店の軒下に積である炭俵の一個(ひとつ)をひょいと肩に乗て直ぐ横の田甫道(たんぼみち)に外(それ)て了った。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
稲むらを標山(シメヤマ)とする想像が外(ハヅ)れて居なかつたとすれば、次に言ひ得るのは、更めて神上げの祭りをする為に請ひ降した神を、家に迎へる物忌みが、即、新嘗祭りの最肝要な部分であつた
稲むらの蔭にて (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
昔から、町人なら町人、百姓・漁師なら百姓・漁師で、其仲間中の礼儀を守つて居りますし、其腰の低さ、語の柔かさ、とてもよそ外(ホカ)には見られますまい。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
然程(さるほど)に忠八は岡山の城下外(はづれ)なる松原にて澤井佐太夫に別れ何を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「坊や。外(おんも)へ行こうね。」
聖家族 (新字新仮名) / 小山清(著)
道元はこの主張を謬説と呼ぶのみならず、また「仏法仏道に通ぜざるもの」、「仏をしらず、教をしらず、心(しん)をしらず、内(ない)をしらず、外(げ)をしらざるもの」(正法眼蔵仏教)と呼んだ。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「お父さん外(そど)で稼(かせ)ぃでら。さ、起ぎべ。」
ひかりの素足 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「それどころか、私は、易介さんがこの具足の中にいたのも存じておりますので。それから、死んでいるという事も……」と気味悪そうに死体から顔を外(そむ)けながらも、庄十郎は意外な言(ことば)を吐いた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
パツと外(そろ)へそれて飛(と)ぶ。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
甲 お窓の外(そォと)をなァがめた。
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)
外(ぞや)はつまらぬ品物をお贈りしました処(ところ)御(ご)
黒手組 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
しきしまのやまとにしてはわが君や師のきみなれや Pinel(ピネル) Conolly(コノリ) は外(とつ)くににして
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
(その女といっしょなら、逢いたいが、外(はか)の女には逢いたくないな)
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「人間、好きな道には命さえ投げ出すよ、仕事というものは、外(はた)で人の見るほど苦になるものじゃない」
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それ故九十九は不吉でござる。がしかし不吉のその数も手段を加えれば吉ともなる。手段というのは引っ外(ぱ)ずすことじゃ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
麹町四丁目、疊屋彌助のところに居る職人の勝藏が、裏口から調子つ外(ぱづ)れな聲を出します。
見るが如し所によりて囃(はや)し詞(ことば)の斯く變るは面白し此の外(ほ)かにいろ/\歌あれど今作り添へたるものにて卑俗聽くに堪(たへ)ず諸國風俗唄の古きにはよきが多し是等取調べて惡(あし)きは捨てよきを
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
大勢の前で平三の弱点など大袈裟に言ひ触らした。平三は十歳頃までは時々寝小便を外(もら)すことがあつたが
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
一瞬間誰もの胸をスーッと外(よ)ぎってゆく暗い冷たいものがあった。そういっても重苦しいものでいっぱいに皆の胸がしめつけられてきた。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)