)” の例文
「戸おそふる」と言ひ、「に立つ」と謠うたのは、戸を叩いて其來訪を告げた印象が、深く記憶せられて居たからである。
又右の紀に、辺土と中州をむかへいひしに依ては、此五字をつ国のとも訓べし。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
モンの 土に凍てつく雪の上に、散りのこりたる節分の豆
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
今日もかも 都なりせば、見まく欲り、西の御厩ミマヤに立てらまし(以上二首、宅守相聞——万葉集巻十五)
相聞の発達 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
昼たけて 山原をゆく汽車のに 谷深くカヘ水照ミヅテりの色
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
万葉集巻十四の二首の東歌「にほとりの葛飾早稲をにへすとも、そのカナしきを、に立てめやも」「そや。此屋の戸オソぶる。にふなみに、我がをやりてイハふ此戸を」
まれびとの歴史 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
カドに 花をほめ居る家姥イヘウバのこゑ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
にほとりの 葛飾早稲カツシカワセニヘすとも、カナしきを、に立てめやも(万葉集巻十四)
古代生活に見えた恋愛 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
にほとりの 葛飾早稲カツシカワセをにへすとも、そのかなしきを、に立てめやも
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
鳰鳥ニホドリの葛飾早稲ワセニヘすとも、そのカナしきを、に立てめやも(同)
稲むらの蔭にて (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
にほどりの葛飾早稻カツシカワセをにへすとも、可愛カナしきをに立てめやも
鳰鳥の 葛飾早稲を贄すとも、彼愛しきを、に立てめやも
最古日本の女性生活の根柢 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
鳰鳥におどりの葛飾早稲わせにえすとも、そのかなしきを、に立てめやも
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)