“外聞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がいぶん58.7%
ぐわいぶん17.4%
げえぶん10.9%
げいぶん6.5%
きまり2.2%
ざま2.2%
みっと2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしはもうみえも外聞がいぶんも考えませぬ。たとえあの気違きちがいがどのようなふうをしていようと、気違いですものしかたがありません。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
蓄殖たくはえたる趣きを聞て羨敷うらやましく存じ私し夫婦も江戸へ出稼でかせたくは存じたれども外聞ぐわいぶんも惡く彼是延引えんいん致し居中金谷村に法會ほふゑありて九郎兵衞諸共もろとも里を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
仕事しごとったって、えたいのれぬにおいが、半纏はんてんにまでしみんでるんで、外聞げえぶんわるくッて仕様しようがありやァしねえ
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
たいそうによろこんで、おれ仕手方してかたを使い、棟梁とも云われる身の上で淫売じごくを買ったと云われては、外聞げいぶんが悪いから、相対あいたい同様にしてえと云って
「其じゃ真正に可愛いなら、伯母さんは是から直ぐに帰って下さい。姉さん達は舞踏会があるので、伯母さんがいちゃ困るんですって、お友達に外聞きまりが悪いのですって」
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
もし他人ひとに聞かれでもすると一層外聞ざまが悪い。此処は一つ観念の眼をねむって、長田の心で、なろうようにならして置くより他はないと思った。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
「あなた、何を人中でおっしゃるの……外聞みっともない……」
青バスの女 (新字新仮名) / 辰野九紫(著)