“外出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そとで63.8%
がいしゅつ7.5%
ぐわいしゆつ7.5%
でる3.8%
よそゆき3.8%
2.5%
でか2.5%
がいしつ1.3%
ぐわいしつ1.3%
そとゆき1.3%
でかけ1.3%
でまし1.3%
よそ1.3%
ヨソデ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六角堂に参詣するとか、黒谷くろだに様に墓参のためとか言って、しげしげと外出そとであそばしたのは皆その女と逢引あいびきするためだったのでしょう。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
諭吉ゆきち外出がいしゅつするといっても、げんかんからでるとはきまっていません。台所だいどころからさっさとでていくことだってありました。
そして、あなたが外出ぐわいしゆつの用意をしてる間に、私はあのお婆さんに得心が行くやうに云つときますからね。
号室ごうしつうちでこのモイセイカばかりは、にわにでもまちにでも自由じゆう外出でるのをゆるされていた。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
其の側面かたわらには真堀の定蓮寺の留守居坊主海禪という、此れは破戒僧でございますが、是も外出よそゆきの袈裟法衣ころもでございますが、何か有難ありがたそうな顔附をして控えて居ります。
この頃お前も滅多に外出たことがないし、丁度いい機会おりだと思うがね、招待状を貰うにはこれでも一通りや二通りの苦心じゃあなかったのさ。
頸飾り (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
昼飯ひるめしを済まして、自分は外出でかけようとするところへ母が来た。母が来たら自分の帰るまで待ってもらう筈にして置いたところへ。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
權「外出がいしつだって我儘にうめえ物を喰いにくとか、面白いものを見にくのなれば遠慮ういたしますが、殿様のお側を守るなア遠慮は出来ねえ、外出がいしつするなって其様そんな殿様もえもんだ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其夜そのよとこりしかども、さりとは肝癪かんしやくのやるなく、よしや如何いかなる用事ようじありとても、れなき留守るす無斷むだん外出ぐわいしつ殊更ことさら家内かないあけはなしにして
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
驚くまいことか、これがお政が外出そとゆきたった一本の帯、升屋の老人が特に祝わってくれた品である。何故なぜこれが此所ここに隠してあるのだろう。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
外出でかける時は屹度中山高ちゆうやまたかを冠つて、象牙の犬の頭のついた洋杖ステツキを、大輪に振つて歩くのが癖。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
今日は奥様も、せつかくのお外出でましなりや、随分共に、お留守事。大事がつたりがられたり、旦那へ忠義頼んだぜ。えお園さん、お園の方
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
いつもの外出よそ行きをすっかり脱いで——前にも言ったように、これ迄にも時として、そういう事もないではなかったが、今夜のような正直な激しさで私を驚かせたことはなかった。
虎狩 (新字新仮名) / 中島敦(著)
村から半道も、木馬路キンマミチを上つて、一つ家に訪ねた故老などの、外出ヨソデ還りを待つ間の渋茶が促した、心のやすらひから。京丸なども、もう実は、わざ/\見物に行く値打はない程開けて居た。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)