“床”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とこ50.9%
ゆか46.2%
しょう0.4%
どこ0.4%
フロア0.3%
ベッド0.3%
ユカ0.2%
ゆかし0.2%
しき0.1%
した0.1%
ちょぼ0.1%
ちよぼ0.1%
ね0.1%
ふしど0.1%
みせ0.1%
ゆ0.1%
ショウ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卑近(ひきん)な実例を上げるならば、彼は幼少の頃、女中の手を煩(わずら)わさないで、自分で床(とこ)を上げたりすると、その時分まだ生きていた祖母が
虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
モミの木は、ちょっと荒(あら)っぽく床(ゆか)に投げだされましたが、すぐに下男が、お日さまの照っている、階段の方へ引きずっていきました。
また戴宗(たいそう)も、このままでは高唐州へ帰りもならず、何かと、思案顔である。——とかくして、その夜は、一清の家の草堂に、床(しょう)を分けて眠り合った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ね床(どこ)にもぐってからも、山猫のにゃあとした顔や、そのめんどうだという裁判のけしきなどを考えて、おそくまでねむりませんでした。
どんぐりと山猫 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ステイムと酒の香の温かい床(フロア)に「触れ(タッチ)」を与えながら、夜が更けて、やがて、夜の明けるのを知らない。
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
太陽は、いま薔薇色(ばらいろ)の雲をわけて、小山のうえを越える所でした。小さい子供は、白い小さい床(ベッド)の中で、まだ眠って居(お)りました。
朝 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
錣太夫か誰かゞ、床(ユカ)に上つて、浄瑠璃を語つてゐた。ひどく静かな聴き手であつた。その中に思ひがけなく、悠々と長く、静かに手を拍つ人が居たのである。
戞々たり 車上の優人 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
惚れたと云うのが不躾(ぶしつけ)であるなら、可懐(なつかし)いんです、床(ゆかし)いんだ、慕(したわ)しいんです。……私に一人の姉がある。姉は人の妾(めかけ)だった。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「旦那、どうかなすつて、お床(しき)をさう云ひませうか。」
瘢痕 (新字旧仮名) / 平出修(著)
床(した)を掃きながら大抵いつでも獨言(ひとりごと)をいつてる下男がゐるの、それの口裏から推量したんだけれど、どうやら近いうちに御婚禮がありさうだわ——何しろ旦那さまは常々
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
「吾妻屋の後家じゃ無いのか、あれは止せよ八、下手なちょっかいを出すと、飛んだ恥を掻くぜ、第一お前にはお職過ぎて、お染八五郎じゃ床(ちょぼ)に乗らねえ」
「吾妻屋の後家ぢやないのか、あれは止せよ八。下手なちよつかいを出すと、飛んだ恥を掻くぜ。第一お前にはお職過ぎて、お染八五郎ぢや床(ちよぼ)に乘らねえ」
「フムまた出歩行(であるき)か、ああ困つたもんだ。己れが床(ね)てゐることも、お前がそうして苦労するのも、気にならないのかネー、モーかれこれ九時にもなるだらふ、ちよつと行つて呼んでお出で」お袖はハイと応答(いらえ)しが
小むすめ (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
汝を憩(いこ)はしむる床(ふしど)やいかに。
この床(みせ)ッ附(つき)ばかりはその汚さといったらないから、振(ふり)の客は一人も入らぬのであるが、昨日(きのう)は一日仕事をしたから、御覧なさいこの界隈(かいわい)にちょっと気の利いた野郎達は残らず綺麗(きれい)になりましたぜ
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
西南(にしみなみ)だろう黒い雲を掠(かす)めて赤い金色(きんいろ)の星が光る、流石(さすが)は昔から床(ゆ)かしい大和国を吹く四月の夜の風だ、障子を開けて坐っていると、何時(いつ)のまにか心地よく
菜の花物語 (新字新仮名) / 児玉花外(著)
床(ショウ)ヲ繞(メグ)ッテ青梅ヲ弄(ロウ)ス
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)