“床”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
とこ50.4%
ゆか46.5%
しょう0.5%
どこ0.5%
フロア0.4%
ベッド0.4%
ゆかし0.2%
ユカ0.2%
しき0.1%
した0.1%
(他:6)0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“床”を含む作品のジャンル比率
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語58.7%
文学 > フランス文学 > 小説 物語50.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語12.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ところが幸か不幸か病気にかかりまして、九月いっぱいとこについておりますうちにお約束やくそくの十月が参りました。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いつも東枕ひがしまくらで寝る私が、その晩に限って、偶然西枕にとこを敷いたのも、何かの因縁いんねんかも知れません。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
駆けつけた附近の医者は、電車のゆかの上にころがった美少女に対して、ほどこすべき何のすべをももたなかった。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
暑い日中、熱に浮かされたような患者は、時々ゆかの敷物のうえに疲れて居睡いねむりをしているお庄を、幾度となく呼んだ。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
客の二人にしょうを与えて、眠りをすすめ、劉備と母のふたりは、暗いくりやの片隅で、藁をかぶって寝た。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
眼裏がんりちりあれば三界はせまく、心頭しんとう無事ぶじなれば一しょうかんなり」
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
どこにもぐってからも、山猫のにゃあとした顔や、そのめんどうだという裁判のけしきなどを考えて、おそくまでねむりませんでした。
どんぐりと山猫 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ことにボーイ長のは二層どこの下部に当たり、光の方を背にしていたので、最も暗かった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
一人の水夫は上半裸体の胴体を、寝床の手摺に結び付けたまま、フロアの方へ横筋違いにブラ下っていたが、左手の関節が脱臼するか折れるかしたらしく、ブランブランになって揺れていた。
幽霊と推進機 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
やっと六時を過ぎたばかりなので、広いグリルには、お客の影が少く、姉と見知らない一人の婦人とが、入口から左の少し小高くなっているフロア卓子テーブルに着いているのが、すぐ眼にはいった。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
エンジンベッドの低いオープン自動車を操縦するのは、耳目じもくの整ったわりに若く見える三十前の女だった。
ヒルミ夫人の冷蔵鞄 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
太陽は、いま薔薇色ばらいろの雲をわけて、小山のうえを越える所でした。小さい子供は、白い小さいベッドの中で、まだ眠ってりました。
(新字新仮名) / 竹久夢二(著)
惚れたと云うのが不躾ぶしつけであるなら、可懐なつかしいんです、ゆかしいんだ、したわしいんです。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
懐しくもゆかしさに、お縫は死骸の身にまとった殊にそれが肺結核の患者であったのを、心得ある看護婦でありながら、記念かたみにと謂って強いて貰い受けて来て葛籠つづらの底深く秘め置いたが
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
錣太夫か誰かゞ、ユカに上つて、浄瑠璃を語つてゐた。
戞々たり 車上の優人 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ユカの上へ蒲団をおろし、その上で揉ませる。
「旦那、どうかなすつて、おしきをさう云ひませうか。」
瘢痕 (新字旧仮名) / 平出修(著)
この頃は例の侍從武官が毎日いりつぴたりなのよ。ソフィーさまつたら、あの侍從武官に首つたけなんですもの。お父さまも上々の御機嫌なのよ。お邸にグリゴーリイといつて、したを掃きながら大抵いつでも獨言ひとりごとをいつてる下男がゐるの、それの口裏から推量したんだけれど、どうやら近いうちに御婚禮がありさうだわ——何しろ旦那さまは常々、是が非でもソフィーさまを將官か、侍從武官か、それとも大佐くらゐのところへお輿入がさせたい御意向だつたのだからさ……。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
「吾妻屋の後家じゃ無いのか、あれは止せよ八、下手なちょっかいを出すと、飛んだ恥を掻くぜ、第一お前にはお職過ぎて、お染八五郎じゃちょぼに乗らねえ」
「吾妻屋の後家ぢやないのか、あれは止せよ八。下手なちよつかいを出すと、飛んだ恥を掻くぜ。第一お前にはお職過ぎて、お染八五郎ぢやちよぼに乘らねえ」
お袖はハツと父の方を見遣れば、父はかなたを向きたるまま「おッさんはどこかへ行つたかい」「ハイ先刻さつき差配のおばさんの許まで行つて来るといふて」「フムまた出歩行であるきか、ああ困つたもんだ。己れがてゐることも、お前がそうして苦労するのも、気にならないのかネー、モーかれこれ九時にもなるだらふ、ちよつと行つて呼んでお出で」お袖はハイと応答いらえしが
小むすめ (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
目下文明の世の中にも、特にその姿見において、その香水において、椅子において、ばりかんにおいて、最も文明の代表者たる床屋の中に、このみせつきばかりはその汚さといったらないから、ふりの客は一人も入らぬのであるが
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
西南にしみなみだろう黒い雲をかすめて赤い金色きんいろの星が光る、流石さすがは昔からかしい大和国を吹く四月の夜の風だ、障子を開けて坐っていると、何時いつのまにか心地よく、やわらこうはだえにそよぎ入っていうとうととねむくなる。
菜の花物語 (新字新仮名) / 児玉花外(著)
ショウメグッテ青梅ヲロウ
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)