“寝床”のいろいろな読み方と例文
旧字:寢床
読み方割合
ねどこ65.6%
ベッド14.6%
とこ11.5%
ベツト1.0%
しんしやう1.0%
どこ1.0%
ねだい1.0%
ねま1.0%
バアス1.0%
バンク1.0%
バース1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
会議が終ると、女体じょたいの山形警部は、食事をとってそのあと、ねむいねむいといって、寝床ねどこをとってもらって、その中にもぐりこんだ。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ちょうどそれが懐中時計の機械の中の紅玉石ルビーを象徴するように、赤い豆電気が三ヵ所から、寝床ベッドに向ってぼんやりした光を投げている。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、つぶやくかのような眼をして、衣服を着、帯をしめた後も、寝床とこをたたんで、しばらくは一室の中に坐っていた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれは何方どちらかと言へば狭い一室のテイブルかたはらにある椅子に腰をおろして、さう大した明るいとは言へない光線のもとに、寝床ベツトの上に敷かれた白いシイトや
(新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
寝床しんしやうわれを呑み、睡眠われを無何有郷むかうきやうに抱き去らんとす。然れどもわれは生命いのちある霊景と相契和しつゝあるなり。枕頭の燈火、が為に広室ひろまを守るぞ。
松島に於て芭蕉翁を読む (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
部屋には、仕事用の長板やら、しころの糸掛け、草摺くさずり掛けなどを置き、染革の切れッぱしだの膠鍋にかわなべが、ざつぜんと、散らかっている。ときには、万年寝床どこも敷きっぱなしだ。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寝床ねだいの上に起き直りたる梅子の枕頭ちんとうには、校服のまゝなる剛一の慰顔なぐさめがほなる
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「ちょっともそんな遠慮要らへん。今夜は泊ってくれはるやろ思て、ちゃんと寝床ねまもとっといたのに……もう、帰りの電車もあれしまへんやろ」
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
十分ばかり経った後、寝床バアスに横になった私の耳には、食卓の皿やナイフなぞが一度に床へ落ちる音が聞えた。しかし私は強情に、胃の中の物が出そうになるのを抑えつけるのに苦心していた。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
この時になってもまだ非常時の実感がぴんと来ないで、暖い寝床バンクを捨てて甲板へ出る必要はないと言い張って何うしても船室に閉じ籠っている連中も尠くなかった。
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
「何、間違ったって大事はないけれども……だが手紙は書いて、あなたの寝床バースまくらの下に置いときましたから、部屋へやに行ったらどこにでもしまっておいてください。それから、それと一緒にもう一つ……」
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)