“錣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しころ96.8%
じころ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小太刀と大長刀では勝負にならぬと、十郎が逃げ出すと、今度は、右手を伸ばして十郎の兜のしころをしきりにつかもうと追っかけてくるのであった。
舌長姥思わず正面にその口をおおう。侍女等忍びやかに皆笑う。桔梗、鍬形くわがた打ったる五枚しころ、金の竜頭たつがしらかぶとを捧げて出づ。夫人と亀姫の前に置く。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
五枚じころ大兜おおかぶと、これが火の光に映じて輝いたのであった。それにしても、こんな貴重な物がうして此処ここに隠してあったのか。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)