“大兜”の読み方と例文
読み方割合
おおかぶと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当祝の儀式がすむと、引きぬきになって大兜おおかぶと。お手のものの三味線、太鼓、陣鉦を持ちだし、これに波音まで入って無闇な騒ぎになる。
五枚じころ大兜おおかぶと、これが火の光に映じて輝いたのであった。それにしても、こんな貴重な物がうして此処ここに隠してあったのか。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
世の常の立烏帽子たてえぼし大兜おおかぶとに、よろい、陣羽織、題目の旗をさして片鎌鎗という道具立てが無いだけに、故実が一層はっきりして、古色が由緒の正しいことを語り、人相に誇張のないところ
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)