“大人”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おとな78.6%
たいじん9.7%
うし6.3%
おとなし0.9%
だいじん0.9%
をとな0.6%
おおひと0.3%
おおびと0.3%
おとっさん0.3%
ひじり0.3%
(他:7)1.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“大人”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語30.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)5.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そのとき向こうの河原のねむの木のところを大人おとなが四人、はだぬぎになったり、網をもったりしてこっちへ来るのでした。
風の又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
大人おとなが、こうして遊べといったことを、いわれたままに遊ぶというのは何となくばかげているように子供には思えるのである。
おじいさんのランプ (新字新仮名) / 新美南吉(著)
日本の大人たいじんらのうちに、もし薬を持っている人があるならば、どうかお恵みにあずかりたいと彼は懇願するように言った。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
又はかの「天才」かの「英雄」或は大人たいじん超人てうじん、すべていまはしき異形いぎやうのものを敬せむや。
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
「何じゃな、きさまは一体、」と大人うしは正面に腕を組む。令夫人はものもいわずと後向きになりたまう。後室は声鋭く、
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さびしく聞こえて来る夜のかわの音は、この半蔵の心を日ごろ精神の支柱と頼む先師平田大人うしの方へと誘った。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこで代助は、あの大人しさは、羞耻はにかむ性質の大人おとなしさだから、ミスの教育とは独立に、日本の男女なんにょの社交的関係から来たものだろうと説明した。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「いいえ、大人おとなしい、沢山たんと口もきかない人、そして病人なの。」
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ああ、これが一度は大人だいじんの奥さんとまで言われたことのある妹か」
霧の蕃社 (新字新仮名) / 中村地平(著)
山で大人だいじん(警官)といえば殆んど絶対者に近い威望がある。
霧の蕃社 (新字新仮名) / 中村地平(著)
學士がくし出立後しゆつたつごの一日二日より處業しよげうどことなく大人をとなびていままでのやうわがまヽもはず
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
娘の子のジユツプも円く踊子の様にひらいたので無くて、大人をとなの女の服装と同じく日本の衣物きものの様に細く狭く直立したのが流行はやつて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
天狗をグヒンというに至った原因もまだ不明だが、地方によってはこれを山の神といい、または大人おおひと・山人ともいって、山男と同一視するところもある。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
諸国に数多き大人おおひとの足跡の話は、話となって極端まで誇張せられ、加賀ではあの国を三足であるいたという大足跡もありますが、もとは長髄彦ながすねひこもしくは上州の八掬脛やつかはぎぐらいの、やや我々より大きいという話ではなかったかと思われます。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
おびとはすなわち大人おおびとで、その首長であることを示し、造はすなわち御奴みやつこで、これを統率して天皇に仕え奉る臣隷であることを示している。
間人考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
君の家は江戸ではないか、大人おとっさんは開業医と開いたが、君の家に食客しょっかくに置てれる事は出来まいか。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
夫れ大人ひじりのりを立つる、ことわり必ず時に随ふ。いやしくも民にくぼさ有らば、何ぞ聖造ひじりのわざたがはむ。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
もう一度怪しい声がしたらどう為やう、あれかこれか、真蒼な私の眼が列の端から端までずつと見渡すと、一緒にその大人ませた陋しい、眼の大きく額の白い子供の顔がさも恨めしさうにほろほろ泣いてゐる。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
・分けた髪もだまりがちな大人オトナとなつてくれたか
其中日記:07 (七) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
けれども、仮りに、簡単な形を考へて見るとしたら、サイは、海系統のもの、大人オホビトは山系統のものと見てよいであらう。
今一流は、早く大人オホビトと融合して、大社々々の細男・青農となつた。
それは、ジェソップ氏に対しても決して大人サヒーブとは云わないこと、印度人が、自らを卑くして駱駝らくだのように膝を折る、あれがチャンドの雰囲気にはないのだ。
一週一夜物語 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
大人タアシン! 大人!」
防備隊 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
布留フル大人ミコトは、嫋女タワヤメ眩惑マドヒによりて、馬じもの縄とりつけ、シヽじもの弓矢カクみて、大君の御令畏ミコトカシコみ、天離アマサカ鄙辺ヒナベマカる。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)