大人オホビト)” の例文
此部下は、人形ニンギヤウの形をとつた。巨人オホヒトの像で示されたのである。譬へば、日向岩川八幡の大人オホビト弥五郎の様なものが出来た。さうして、此が八幡神の行列には必、伴神として加はつた。
けれども、仮りに、簡単な形を考へて見るとしたら、サイは、海系統のもの、大人オホビトは山系統のものと見てよいであらう。でも、此二つは、元はやはり、一つ考へのものでなければならない。
私の考へ方としては、海の神の信仰が山の神の信仰に移つたとするのであるから、譬ひ磯良の信仰には、更に、山の大人オホビトの考へをば、反映して居るとしても、根本的には、古いものと見られる。