“男”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おとこ49.6%
をとこ25.0%
6.3%
3.9%
だん3.4%
ひと2.2%
1.9%
なん1.7%
をのこ1.1%
もの0.6%
やつ0.6%
おのこ0.4%
ゼントルマン0.4%
セニョル0.2%
ボーイ0.2%
かた0.2%
せがれ0.2%
こども0.2%
なとこ0.2%
0.2%
オメ0.2%
オメケリ0.2%
0.2%
ヲトコ0.2%
ヲドゴ0.2%
武士0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まちなかで、かごからひばりをして、みんなにせながら、あめをおとこがありました。そのおとこると、あそんでいる子供こどもたちは
ひばりのおじさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
よ、愚劣ぐれつな×(2)に対してこぶし子供こどもらを、かほをそむけてのゝしをんなたちを、無言むごんのまゝ反抗はんこう視線しせんれつきつけるをとこたちを!
 きじはやさしき姿ながらおそろしき声を出すもの故、あたかもたはれに袖引かれたる生娘が覚えず高声を発したるにも似たりとなり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
人間のさいがあつたからである。だが、社々では、人形か仮面かを使うた処が多い。遂に人形が主神と考へられる様にもなつた。
恭忠は備後国福山の城主阿部あべ伊勢守正倫まさともおなじく備中守正精まさきよの二代に仕えた。そのだん枳園を挙げたのは、北八町堀きたはっちょうぼり竹島町たけしまちょうに住んでいた時である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
門を出て右へ曲ると、智恵子はちよつと学校を振返つて見て、『気障きざひとだ。』と心に言つた。故もない微笑ほほゑみがチラリと口元に漂ふ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ともかくも、神楽においては、サイは、これで引きこみになる訣で、全体の趣きから見ても、名残惜しみの様子が見えてゐる。
将門死して二十一年の村上天皇天徳四年に、右大将藤原朝臣が奏して云はく、近日人〻故平将門のなんの京に入ることをふと。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
一五家に久しきをのこ一六黄金わうごん一枚かくし持ちたるものあるを聞きつけて、ちかく召していふ。一七崑山こんざんたまもみだれたる世には瓦礫ぐわれきにひとし。
「ハ、閣下、あれが先刻も談柄だんべいに上りましたる、社会党の篠田と申すもので御座りまする」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「死んだやつから、女をとるなんてエのは嫌だなア。おい! 源三! おれがブッタ斬るまで、頼むから生きててくれよ」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
こはそもいかに! 賊はあらくれたる大のおのこにはあらで、軆度とりなり優しき女子おんなならんとは、渠は今その正体を見て、くみしやすしと思えば
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もし、わたしがゼントルマンなら、わたしは、地位や利益の爲にする結婚はしない。わたしは、たゞ、自分の愛する相手をのみ、妻として迎へるであらう。
ことに母者人ははじゃびとあきれ半分に感心し、セニョルの誠実相解あいわかった! と古風に手を打ったりして、あとはすらすらと事が運び、間もなく神の意思に花が咲くといった経路だ。
気抜けしたようなボーイのうしろには、五人の客が、明るい電灯の光の下で、ねっとりとかがやく血だまりを見ていた。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
誰でも人は胸に燃え立つ火のかたまりをさめて居るものです、火の口を明けて其を外へき出さぬ程心苦しいことはありませぬ、世の中の多くは其れを一人のかたに献げて満足するのです、けれど
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
しうとかたはらにありて、そはよき事也せがれも行べし、実母ばゝどのへもまごを見せてよろこばせ夫婦ふうふして自慢じまんせよといふ。
いつはしらの皇子みこ次を以て相盟ふこと先の如し。然して後に天皇のたまはく、朕がこども各異腹にして生る。然れども今ひとつ母同産おもはらからの如くてめぐましむ。則ちみそのひもひらきて、その六皇子を抱きたまふ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
二人ふたり三人みたりづゝ、いづくへくともらず、いづくからるともかず、とぼ/\したをんなをとこと、をんななとこと、かげのやうに辿たゞよ徜徉さまよふ。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「ああじれッたい! あんなを見ると、また山の中が嫌になるもんだねえ……」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
聞得大君チフイヂン同様、根所ネドコロたる豪族の娘から採つたものであらうが、近代は、根人腹ネンチユバラの中から女子二人を択んで、氏神の陽神に仕へる方をオメケイ託女オクデ、陰神に仕へるのを、オメナイ託女オクデと言ふ
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
沖縄に於ては、オナリをがみ・巫女ノロをがみ・オヤをがみ・オメケリをがみ等の形を残して居る。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ことゝはぬ木すら イモありと言ふを。唯一人子ヒトリゴにあるが苦しさ
もつとヲトコ々した腹を持つてかゝるべき筈だ、と其時私は考へた。
ンガオド何歳ナンボだバ。ワイのナ今歳コドシ二十六だネ。なにわらふんダバ。ンガ阿母オガあねダテ二十歳ハダヂしたヲドゴたけアせ。だけアそれほどチガはねエネ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
ぬれ縁ぎわに机を出して、かっちりとした若い武士が物をかいている筆をやすめ、その手で頬杖をつき一寸笑をふくんで外に立っている女に何か云っています。