“灼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
や91.4%
あつ1.4%
あらた1.4%
ヤ1.4%
しゃく0.7%
い0.7%
いやちこ0.7%
かが0.7%
て0.7%
もゆ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは、簡単にいえば、流星の状態になっている期間であるが、この間機体はにぶい赤色に見える程度まで、灼(や)けているわけである。
宇宙旅行の科学 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
金千代は額から全身へ、灼(あつ)い細いものが突刺したと感じると、すぐ、半分意識が無くなった。その半分の意識で
近藤勇と科学 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
その午後、堀尾君は容(かたち)を改めて、日本橋の○○紡績株式会社へ出頭した。専務取締への添書には霊験(れいげん)灼(あらた)かなものがあって、直ぐに応接室へ通された。
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
目ざす所は、めどを抽(ヌ)き、龜や鹿の甲を灼(ヤ)いて、未來の樣を問はうとするのでは御座いません。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
「こんどの歩騎(ほき)総指揮官は、河東の名将、呼延賛(こえんさん)の玄孫灼(しゃく)だ。左右両翼の将軍も名だたる人物。うかとはかかれん。宋(そう)先生には、まだご発言もないが」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雨期あけの灼(い)りつけるような直射のしたは、影はすべてうす紫に、日向(ひなた)の赭土は絵具のように生々しい。それがコンデロガを発つ探検第一日の前日だった。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「よかろう。どう転んだって怪我はねえ。いけなきゃア、また、お土砂よ。今度なら先口よりも一段と灼(いやちこ)だァ、驚くもんかい。……幸田節三、どうやら有卦(うけ)に入ったな。じゃ、出かけるか」
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
自分たちの右手の高きには前穂高の巓(いただき)がなおさっきの夕焼の余燼で灼(かが)やいて、その濃い暗紫色の陰影は千人岩の頭(あたま)のうえまでものびていた。
たとえば夏のかっと灼(て)りつけた庭土の上を蟻が盛に歩いているのを眺めたりしたとき、桃子の若い回想のなかに甦って来るのは、いつもうちの離れの前栽の景色にきまっていた。
夜の若葉 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
灼(もゆ)る枕を浸(ひた)さんに
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)