“巓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いただき69.5%
いたゞき22.0%
みね4.9%
いただ1.2%
たけ1.2%
ミネ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この縄へ蜂蜜を稀薄に抹擦まつさついたして、米麦の花まさに開かんとする際にのぞみ、その穂のいただきを四、五回摩盪まとうするまでのことであります。
禾花媒助法之説 (新字新仮名) / 津田仙(著)
谷の周囲は一マイルの四分の一位である。四方には景色の好い丘陵がある。市に住んでゐる人に、誰一人敢て丘陵のいたゞきに登つたものが無い。
十三時 (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
コン吉とタヌが次の朝起きて見ると、ドアの前にドロ山の険しいみねに生えている輝やくばかりの見事な瑠璃草るりそうが十六束置かれてあった。
一行がこの絶頂に於て非常に驚いたのは古来いまだかつて人間の入りし事のないちょうこの山のいただきに多年風雨にさらされ何ともいえぬ古色をびた錫杖しゃくじょうの頭と長さ八寸一分、幅六分
越中劍岳先登記 (新字新仮名) / 柴崎芳太郎(著)
ここを以ちて仁岐ににぎの命、初めて高千たかちたけあも神倭かむやまと天皇すめらみこと、秋津島に經歴したまひき。化熊川より出でて、天の劒を高倉に獲、生尾こみちさへきりて、大き烏吉野に導きき。
足柄は 遠嶺の奥になほ晴れて、夕霧 すでにミネに くだりぬ
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)