“錫杖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃくじょう83.7%
しやくぢやう14.3%
さくじょう2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると、むっくり起き上がった酒臭い大坊主が、いま楊志の足が、ふとつまずいたらしい錫杖しゃくじょうを拾い上げて大地にそれを突っ立てていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
立木觀音で艇を出でゝ、立木をきざんだ本尊の古拙ではあるが面白い像を見、勝道上人の所持であつたといふでん刀子たうすだの錫杖しやくぢやうだのを見た。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
たとえば右の第七の「たふときもの、九条錫杖さくじょう、念仏の回向えこう」という一行は本来「たのもしきもの」と並んでいたのを転写の際すでに積善寺供養さくぜんじくようの長い描写を写し初めた後に気づき
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)