“錫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すず71.6%
すゞ14.9%
しゃく5.4%
しやく5.4%
ティン2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この台所は広くて、まわりにはよく磨いた銅やすずの食器がずらりと掛けてあり、ところどころにクリスマスの常緑樹が飾ってあった。
駅馬車 (新字新仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
眞正面に据ゑてある八足臺やつあしだいの上に注がれて、木の間を漏るゝ星明りに映し出されたすゞ神酒みき瓶手へいしが一つゐ、母を引き寄せるやうにして立つてゐた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
大手前おおてまえ土塀どべいすみに、足代板あじろいたの高座に乗った、さいもん語りのデロレン坊主、但し長い頭髪かみのけひたい振分ふりわけ、ごろごろとしゃくを鳴らしつつ、塩辛声しおからごえして
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
日の影九六さるにかたぶくころ、快庵禅師寺に入りて九七しやくならし給ひ、遍参へんざんの僧九八今夜こよひばかりの宿をかし給へと、あまたたびべども九九さらにこたへなし。
ティンなんて(7)あいつにゃあちっともへえっていねえんでがす、ウィル旦那。わっしはめえから言ってるんでがすが」
黄金虫 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)