“応”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
こた62.5%
おう15.7%
まさ5.6%
いら3.2%
ふさ2.9%
1.9%
かな1.9%
こたえ1.3%
1.1%
うむ0.5%
(他:13)3.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“応”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.2%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.6%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「メェルスィ・ビヤン!」そうこたえて、わたしは思わず顔のあかくなるような気持ちを感じてたじたじとなってしまった。
田舎がえり (新字新仮名) / 林芙美子(著)
「はい……」と小さい声でこたえたが、私は何とも知れぬ悲しさと嬉しさとが胸一ぱいになって、熱い涙がハラハラ頬を流れる。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
出して見せるかけて見せるか知らんけれどもけてつたら辞儀じぎをして、一おう拝見はいけんして
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
おうとも、いなとも、陳宮が答えないまに、陳登はそう云い放したまま、すぐ駒にとび乗って、闇の中へ馳け去ってしまった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「緑髪ハ波ニしたがツテ散リ、紅顔ハ浪ヲツテ無シ、何ニツテ伍相ごしょうニ逢フ、まさニ是秋胡しゅうこヲ想フベシ」
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
天意か、人望か、すうか、いきおいか、将又はたまた理のまさしかるべきものあるか。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
グッと、身を斜めに、かごに、重みをかけて、今にも、やわ作りの乗物を、踏み抜こうやに見せかけたが、相手は、なおも、いらわなかった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
然し、その理由を是非にも聴こうとする衝動には、可成り悩まされたけれども、杉江はただ従順すなおいらえをしたのみで、離れを出た。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
神さまは、ただ十文半の黄皮の短靴の左足は十文半の黄皮の短靴の右足こそふさわしけれ、と思し召すだけに違いない。
アンドロギュノスの裔 (新字新仮名) / 渡辺温(著)
「幽霊にしては、いやにやかましいね。」彼は「些細なことまで」と云おうとしたのだが、この方が一層この場にふさわしいと思って取り代えた。
今も、「やあ」と彼が挨拶あいさつしたので、かの女が見ると、同じような「やあ」という朗らかな挨拶でけて、一人の老紳士が入って来た。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
と言って、暫く黙っていたが、主人が気さくな顔をしてけているのを見て安心して言った。
東海道五十三次 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
世界の希望は人間の希望なり、何をか人間の希望といふ、曰く、個の有限の中にありて彼の無限の目的にかなはせんこと是なり。
「拙者の以前まえに持っておった者が、やはり三つの願をかけて、それも三つともかなったとか聞き及んでおるが——。」
「ちょいと、ていると思うもんだから、お前は生意気だね。」といって掻巻の上を軽く叩くと、ふわりと手が沈んでこたえがない。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「やあ」と受けこたえがあった。そのまま洋杖ステッキは動かなくなる。本来は洋杖さえ手持無沙汰なものである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
聡明にして感情を有したる地下の故人、さに余の依然として呉下蒙ごかもうたるを笑ふなるべし。
透谷全集を読む (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
然れども予は彼がさに功名を捨てて恋愛を取るべきものたることを確信す。
舞姫 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
おれが帰るまでうむといわなけりゃ、して下してやることはならないと、あれほど言置いて行ったじゃないか。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
げるない、どうだ、うことをかねえか、うむといやあ夫婦めおとになるぜ。」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ところで、これを引受けた斎藤の道場には、長男の新太郎がいない。やむなく、次男の歓之助が出でてあしらわねばならぬ。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
声高くいらえしてここに駆け来る男は、色黒く骨たくましき若者なり、二郎は微笑ほほえみつ、早く早くと優しく促せり。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
想う刹那せつなに、山々の方から健在のしるしのうけ答えが翁の胸をときめかすことによって受取られた。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
長「さ、早くお父さまの帰らん内にうんと云いな、酔った紛れにいう訳じゃアない、真実の事だよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
刀のつかへ手を掛けられたので、びっくり致しまして、いやと云えば殺され、うんと云えば是迄通り出入でいりをさせ、其の上多分のお手当を下さるとの事、お金がほしくはございませんでしたが、全く殺されますのが辛いので
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
おゝと答へて障子引き開けしが、応接に慣れたるものの眼ばやく人を見て、敷台までも下りず突立ちながら、用事なら庫裡の方へ廻れ、と情無つれなく云ひ捨てゝ障子ぴつしやり
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
竹山は其時一週間許りも唯一人で新聞を出して見せたのが、社長に重んぜられる原因もとになつて、二度目の主筆が兎角竹山を邪魔にし出した時は、自分一人の為に折角の社を騒がすのは本意で無いと云つて、誰が留めてもかずに遂々たうたう退社の辞を草した。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
馴々なれ/\しくてをかやすからぬひんい、如何いかなることにもいざとなればおどろくにらぬといふこたへのあるといつたやうなふう婦人をんな
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「いや、手前はあけて見たわけではござりませぬが、こう、手に持ちまして手ごたえが、どうも、おたずねの茶壺などとは思えませぬので」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
馬鹿な、世間の人、こんなものからは超越すべきですね。あなたはあなたの真価にふさわしい位置にはいませんよ。——そこで私はあなたに御相談があるんですが、私と一しょに仕事をしていただきたいと思って。——そりア私があなたについていただきたいと思ってる地位だって、あなたの才能に比しては不充分なものなんですけれど、でもモウソンの所の地位と較べたら、やみと光ほどの相違です。
へんじもなければ人の出てくる跫音あしおとも聞えない。
殺神記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
と又すわる。お竹はもじ/\して居りましたが、やがて、
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
確然たる証拠によって明瞭にウイとかノンとかいってもらいたいのである。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
汝及び衆生マサに心を専らにし、念を一処に繋けて、西方を想ふべし。云はく、何が想をなすや。凡想をなすとは、一切の衆生、生盲に非るよりは、目有る徒、皆日没を見よ。当に想念を起し、正坐し西に向ひて、日をアキらかに観じ、心を堅く住せしめ、想を専らにして移らざれ。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)