“応”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
こた61.1%
おう17.0%
まさ5.1%
ふさ3.0%
いら2.8%
1.9%
かな1.6%
こたえ1.2%
0.9%
ごた0.7%
うん0.5%
うむ0.5%
いらえ0.5%
こたへ0.5%
マサ0.5%
あしら0.2%
うけ0.2%
おゝ0.2%
0.2%
こて0.2%
したが0.2%
ふさわ0.2%
へんじ0.2%
やが0.2%
ウイ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水、水というけれども、木莓きいちご一株を見つけ出してさえ、十一人の眼の色が変るくらいですから、その腹のこたえは思いやらるるのです。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ケートは富士男、ガーネット、イルコックらの父母から、しきりに永久客分として招聘しょうへいせられたが、かの女はいずれにもおうじなかった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
生らもとよりまさに約に先んじて該地に到り、生ら点火を待ちて信と為す。切に約信たがうことなく、生らの望む所に副われんことを祈る。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「幽霊にしては、いやにやかましいね。」彼は「些細なことまで」と云おうとしたのだが、この方が一層この場にふさわしいと思って取り代えた。
然し、その理由を是非にも聴こうとする衝動には、可成り悩まされたけれども、杉江はただ従順すなおいらえをしたのみで、離れを出た。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
今も、「やあ」と彼が挨拶あいさつしたので、かの女が見ると、同じような「やあ」という朗らかな挨拶でけて、一人の老紳士が入って来た。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
世界の希望は人間の希望なり、何をか人間の希望といふ、曰く、個の有限の中にありて彼の無限の目的にかなはせんこと是なり。
「ちょいと、ていると思うもんだから、お前は生意気だね。」といって掻巻の上を軽く叩くと、ふわりと手が沈んでこたえがない。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
之を要するに著者は太田をして恋愛を捨てて功名を取らしめたり。然れども予は彼がさに功名を捨てて恋愛を取るべきものたることを確信す。
舞姫 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
「いや、手前はあけて見たわけではござりませぬが、こう、手に持ちまして手ごたえが、どうも、おたずねの茶壺などとは思えませぬので」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
知らないで、うんとさえ云えば、立派な旦那が附いて、三十円るというのに、まさか囲者かこいものには成らないと云うのだよ、何ういう訳だか、本当に馬鹿気ばかげているよ
うむかれないな。よし、肯かれなきゃあ無理に肯かすまでのことだ。して見せる事があるわい。というは平常いつも折檻せっかんぞとお藤は手足をすくめ紛る。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
声高くいらえしてここに駆け来る男は、色黒く骨たくましき若者なり、二郎は微笑ほほえみつ、早く早くと優しく促せり。若者はただいまと答え身をめぐらしてかなたに去りぬ。二郎、空腹ならずや。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
日の影九六さるにかたぶくころ、快庵禅師寺に入りて九七しやくならし給ひ、遍参へんざんの僧九八今夜こよひばかりの宿をかし給へと、あまたたびべども九九さらにこたへなし。
汝及び衆生マサに心を専らにし、念を一処に繋けて、西方を想ふべし。云はく、何が想をなすや。凡想をなすとは、一切の衆生、生盲に非るよりは、目有る徒、皆日没を見よ。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
やむなく、次男の歓之助が出でてあしらわねばならぬ。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そして心の中で、わが眷属は、分身は、性格の一面は、と想った。想う刹那せつなに、山々の方から健在のしるしのうけ答えが翁の胸をときめかすことによって受取られた。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
四方あたりを見廻はしながら森厳かう/″\しき玄関前にさしかゝり、御頼申おたのまをすと二三度いへば鼠衣の青黛頭せいたいあたま、可愛らしき小坊主の、おゝと答へて障子引き開けしが、応接に慣れたるものの眼ばやく人を見て
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
社長に重んぜられる原因もとになつて、二度目の主筆が兎角竹山を邪魔にし出した時は、自分一人の為に折角の社を騒がすのは本意で無いと云つて、誰が留めてもかずに遂々たうたう退社の辞を草した。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
かねてお名前なめえは聞いて居りましたがあなたが業平の旦那様ですか、道理で腕にこてえがあると思った、仔細というはほかでもない、少し訳があって此の島の取締り役人をたゝき殺し、一同死ぬ気でございます
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
イエスのこういう行為またはこういう事件は何々とある旧約の言にしたがわせんがためなりとあって
あなたはあなたの真価にふさわしい位置にはいませんよ。——そこで私はあなたに御相談があるんですが、私と一しょに仕事をしていただきたいと思って。
へんじもなければ人の出てくる跫音あしおとも聞えない。で、今度は初めよりも強く力を入れて叩いた。それでも中へ聞えないのか応がなかった。
殺神記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
と又すわる。お竹はもじ/\して居りましたが、やが
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
確然たる証拠によって明瞭にウイとかノンとかいってもらいたいのである。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)