“否応”のいろいろな読み方と例文
旧字:否應
読み方 | 割合 |
---|---|
いやおう | 98.1% |
いなおう | 1.9% |
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
否応いわさずに彼を寺中へ引き入れて、西廊の薄暗い一室へ連れ込むと、そこには麗卿が待ち受けていて、これも男の無情を責めた。
彼はその渇望に、幼年時代からすでにさいなまれていて、他人にもそれを求め、否応なしにそれを他人へも押しつけようとしていた。
それが自らの身の上に及んで来て、共犯者だと云はれて、否応なしに令状を執行されて、極重悪人の罪名を附せられた。呆気ないと云はうか、夢の如しと云はうか、馬鹿々々しいと云はうか。