“否應”の読み方と例文
新字:否応
読み方割合
いやおう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
否應いやおうなしに縛つてしまひましたが、兎も角親分が歸るまで、そつとして考へさせてあります。今頃は請合うけあひ白状はくじやうし度いやうな心持になつて居るでせうよ
中庭を見やりながら彼れが考へた事は、理窟としてゞなしに、實感として否應いやおうなしに彼れに逼つた。
実験室 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)
しばらく煖爐ストーブはた烟草たばこかしてつてゐるあひだに、宗助そうすけ自分じぶん關係くわんけいのないおほきな世間せけん活動くわつどう否應いやおうなしにまれて、やむとしさなければならないひとごとくにかんじた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)