“込”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
88.6%
こみ3.2%
3.2%
こん1.4%
こま0.9%
ごみ0.7%
こめ0.5%
こむ0.5%
0.5%
こも0.2%
はい0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四国しこくしまわたって、うみばたのむら托鉢たくはつしてあるいているうちに、ある日いつどこでみち間違まちがえたか、山の中へまよんでしまいました。
人馬 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「こういう品は今時いまどき、この山国でもなければ滅多には出て来ないわい、いざ神尾殿、よく穂先からこみの具合まで、鑑定めききして御覧あれ」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「狭いんで驚いちゃ、シキへは一足ひとあしだってめっこはねえ。おかのように地面はねえとこだくらいは、どんな頓珍漢とんちんかんだって知ってるはずだ」
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さうするとはたつゝとほちかはやしには嫩葉わかば隙間すきまからすくなひかりがまたやはらかなさうしてやゝふかくさうへにぽつり/\とあかるくのぞこん
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
踊の組子なら影の垣に引っこまされてスターにだけ浴せかけられる取って置きの金色照明を浴びたようで何だか恥かしい——わたしは威張って見えやしないだろうか。
豆腐買い (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
家内中いくさにでも出るような意気ごみなのでしたから、お雛様を飾ろうなどとは、夢にも思わなかったのでしょう。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
うたで置くべきやと一心をこめて君太夫にむか其許樣そのもとさまには常々吉原へ入込いりこみ給へば私しの身を遊女になさ代金しろきんにて母の身の上を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「どうせ此處ここらの始末しまつもしねえでつたんだから、一遍いつぺん途中とちうけえつてなくつちやらねえのがだからおなことだよ」勘次かんじはおしなのぞこむやうにしていつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
自省ジセイナオケレバ千万人センマンニンエドモ、——イヤ、握手アクシュハマダマダ、ソノタテノウラノ言葉コトバヲコソ、「自省ジセイナオカラザレバ、乞食コジキッテモ、赤面狼狽セキメンロウバイ被告ヒコク罪人ザイニン酒屋サカヤム。」
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
今に逆磔刑さかばりつけにしようと簀巻すまきにして絹川へほうこもうと己が口一つだからう思ってろえ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
媚めかしい声でそういいながら眉香子未亡人が静々とはいって来た。
女坑主 (新字新仮名) / 夢野久作(著)