“投込”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なげこ65.4%
なげこみ11.5%
はふりこ3.8%
なげこま3.8%
なげこむ3.8%
なげこん3.8%
ほうりこ3.8%
ぽりこ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくし元來ぐわんらい膝栗毛的ひざくりげてき旅行りよかうであるから、なに面倒めんだうはない、手提革包てさげかばん一個ひとつ船室キヤビンなか投込なげこんだまゝ春枝夫人等はるえふじんら船室キヤビンおとづれた。
うみ投込なげこみかへりしゆゑ此事知る者なかりしがもとより同氣相求あひもとむる者ども故是より折々は出會いであひけるに兩人とも三吉に金子を多くとられしかば勝手向かつてむき不如意ふによいになりしより今一度大稼おほかせぎを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
現に根本三之助の乱暴を働いた頃にも、その村の相談役で、千曲川ちくまがは投込はふりこんでしまへと決議した人の一人であつたといふ。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
見れば血にまみれたる樣子は全たく人殺ひとごろしにてからだは海へ投込なげこまれしなるべしと早速さつそく土地ところの名主へとゞけゝれば年寄等としよりらが來りあらためしに死骸しがいは見えねども人殺しに相違さうゐなければ等閑なほざりならぬ大事なりと此段このだん奉行所へも屆出とゞけいでしにぞ其事平野村へ聞えければ同村の者共馳來はせきたれり此品々を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
むきだし是程に言ても聞分きゝわけ強情がうじやう阿魔あまめ然らば此所で打殺し川へ投込なげこむ覺悟かくごをしろと手頃てごろの木のえだ追取て散々さん/″\に打けるをお梅は片邊に見居たりしが迯出にげいださんとする所を雲助くもすけ眼早めばやく見咎めて爰にも人が居を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そして呆れている私の顔を見て、せせら笑っている警官の手には何と、誰が封を切ったものか私から蕗子に宛てて投込なげこんだ手紙が握られていました。
流転 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
飛び込みはしないが、水の速力はやさを計る為めに、ハンカチを投込ほうりこんで見た。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
猫の死んだんでも打棄るように藪ん中へおッ投込ぽりこんだんと見えて、竹の切株がわっちの背中へずぶり突通つッとおったんです、それを長左衛門という村の者が拾い上げて、温泉で療治をしてくれたんで
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)