“突通”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
つきとほ	70.0%
つきとお	20.0%
つッとお	10.0%

つきとほ

……何處（どこ）ともなしに見（み）る内（うち）に、潰（つぶ）しの島田（しまだ）に下村（しもむら）の丈長（たけなが）で、白（しろ）のリボンが何（なん）となく、鼈甲（べつかふ）の突通（つきとほ）しを、しのぎで卷（ま）いたと偲（しの）ばれる。

松の葉 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

つきとお

ト荒果（あれは）てたが、書院づくりの、床（とこ）の傍（わき）に、あり／＼と彩色（さいしき）の残つた絵の袋戸（ふくろど）の入つた棚の上に、呀（やあ）！　壁を突通（つきとお）して紺青（こんじょう）の浪（なみ）あつて月の輝く如き、表紙の揃（そろ）つた

貴婦人 (新字旧仮名) ／ 泉鏡花(著)

つッとお

猫の死んだんでも打棄るように藪ん中へおッ投込（ぽりこ）んだんと見えて、竹の切株が私（わっち）の背中へずぶり突通（つッとお）ったんです、それを長左衛門という村の者が拾い上げて、温泉で療治をしてくれたんで

名人長二 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)

突	常用漢字 中学 部首:⽳ 8画
通	常用漢字 小２ 部首:⾡ 10画