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突通
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つきとほ
ふりがな文庫
“
突通
(
つきとほ
)” の例文
……
何處
(
どこ
)
ともなしに
見
(
み
)
る
内
(
うち
)
に、
潰
(
つぶ
)
しの
島田
(
しまだ
)
に
下村
(
しもむら
)
の
丈長
(
たけなが
)
で、
白
(
しろ
)
のリボンが
何
(
なん
)
となく、
鼈甲
(
べつかふ
)
の
突通
(
つきとほ
)
しを、しのぎで
卷
(
ま
)
いたと
偲
(
しの
)
ばれる。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何
(
ど
)
うした
機会
(
はずみ
)
かカ君の剣が中程から折れて
敵手
(
てきしゆ
)
の上に飛んだ。
其
(
その
)
刹那
(
せつな
)
人人は
鋒尖
(
きつさき
)
が
必定
(
ひつぢやう
)
マス君の腹部を
突通
(
つきとほ
)
したと信じた。中止の号令が
下
(
くだ
)
つた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
おかみさん、この花を持つて歸つて殺してやるんだ、この心の臟を
突通
(
つきとほ
)
してやるんだ。私は愛の思出や、感情の
玩具
(
おもちや
)
や、古い
繪草子
(
ゑざうし
)
に
揷
(
はさ
)
んだ
押花
(
をしばな
)
や風が
忍冬
(
にんどう
)
の
蔓
(
つる
)
に隱して置く花なんぞは嫌ひだ。
わるい花
(旧字旧仮名)
/
レミ・ドゥ・グルモン
(著)
篤
(
とく
)
と改められし處歳の頃四十三四百
姓
(
しやう
)
體
(
てい
)
の男にて身の内に
疵
(
きず
)
三ヶ處
頭上
(
づじやう
)
より
頬
(
ほゝ
)
へ掛て切付し
疵
(
きず
)
一ヶ所
脊
(
せ
)
より
腹
(
はら
)
へ
突通
(
つきとほ
)
せし疵二ヶ所其
脇
(
わき
)
に
傘
(
からか
)
さ一
本
(
ぽん
)
捨
(
すて
)
これ有其
傘
(
からかさ
)
に
澤瀉
(
おもだか
)
に岩と云字の印し付是あり懷中には
鼻紙入
(
はながみいれ
)
に
藥包
(
くすりつゝ
)
み一ツ
外
(
ほか
)
に手紙一通あり其
上書
(
うはがき
)
は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
火
(
ひ
)
を
見
(
み
)
るな、
火
(
ひ
)
を
見
(
み
)
るな、で、
私
(
わたし
)
たちは、すぐ
其
(
そ
)
の
傍
(
わき
)
の
四角
(
よつかど
)
に
彳
(
たゝず
)
んで、
突通
(
つきとほ
)
しに
天
(
てん
)
を
浸
(
ひた
)
す
炎
(
ほのほ
)
の
波
(
なみ
)
に、
人心地
(
ひとごこち
)
もなく
醉
(
よ
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
漲
(
みなぎ
)
るばかり
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
を
吸
(
す
)
つて、
然
(
しか
)
も
輕
(
かる
)
い、
川添
(
かはぞひ
)
の
道
(
みち
)
を
二町
(
にちやう
)
ばかりして、
白
(
しろ
)
い
橋
(
はし
)
の
見
(
み
)
えたのが
停車場
(
ていしやば
)
から
突通
(
つきとほ
)
しの
處
(
ところ
)
であつた。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
長
(
なが
)
い
突通
(
つきとほ
)
しの
笄
(
かうがい
)
で、
薄化粧
(
うすげしやう
)
だつた
時分
(
じぶん
)
の、えゝ、
何
(
なん
)
にもかにも、
未
(
ひつじ
)
の
刻
(
こく
)
の
傾
(
かたむ
)
きて、——
元服
(
げんぷく
)
をしたんですがね——
富川町
(
とみかはちやう
)
うまれの
深川
(
ふかがは
)
ツ
娘
(
こ
)
だからでもありますまいが、
年
(
ねん
)
のあるうちから、
流
(
なが
)
れ
出
(
だ
)
して
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
通
常用漢字
小2
部首:⾡
10画
“突”で始まる語句
突
突然
突立
突込
突出
突飛
突如
突兀
突伏
突張