“突出”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
つきだ59.6%
つきで10.6%
とっしゅつ8.5%
つきいだ5.3%
つきだし4.3%
とつしゆつ4.3%
つきい3.2%
つんだ2.1%
つきいで1.1%
でしやば1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“突出”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸12.9%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語6.5%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行1.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
兩舷りようげんより海中かいちゆう突出つきだされたる、亞鉛管あゑんくわんおよび銅管どうくわんつうじて
すると春重はるしげは、きょろりとあたり見廻みまわしてから、にわかくびだけまえ突出つきだした。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
突出つきでたジブラルタルの巌壁は、其の背面に落ちるをりからの夕日の光で、燃える焔の中に屹立きつりつしてゐる。
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
橋の下手しもてには、青石峨々ががたる岬角こうかくが、橋の袂からはすに川の方へ十五六間突出つきでて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ここは比較的に大きい岩が突出とっしゅつしていて、こけに包まれたる岩のおもて卓子テーブルのように扁平たいらであった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
靴で幾度いくたびか探って見ると、これは突出とっしゅつした岩の角で、岩は可成かなりに広いらしい。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ざるより突出つきいだかしらにぎちてぐツとけば、脊骨せぼねかしらきたるまゝ
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
根下ねさがりの丸髷まるまげ思ふさま髱後たぼうしろ突出つきいだ前髪まえがみを短く切りてひたいの上にらしたり。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
この時司の禿かぶろであった娘が、浜照はまてるという名で、来月突出つきだしになることになっていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
三代目小稲と称していたのは前の小稲の突出つきだし右近である。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それは鐵車てつしや前方ぜんぽう木牛頭もくぎうとう上下じやうかより突出とつしゆつして
ときには突出とつしゆつしたおびのような裝飾そうしよくをつけたものもあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
我見しに、山より突出つきいでて路を成せるかの處みなまた斯の如く、かたちをもて飾られき、されどわざにいたりては巧みなることその比に非ず 二二—二四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
全身余さず酒漬さけびたしにして、其まゝ庭に突出つきいだし、竹藪の中に投入れて
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「そうれお前等めえらえでんのにそんな小鉢こばちなんぞをけうへ突出つんださせちやへねえな、それだらだらツらあ、柄杓ひしやくそつちへおんしてるもんだ」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
蒲団の上に足をのばしながら、何か近頃この街で珍らしくかわった話は無いか? 私が問うと、老按摩あんま皺首しわくび突出つんだして至って小声に……一週間前にしかもこの宿で大阪おおさか商家あきゅうどの若者が
菜の花物語 (新字新仮名) / 児玉花外(著)
城下より来たりて源叔父の舟頼まんものは海に突出つきいでいわに腰を掛けしことしばしばなり、今は火薬の力もてあやうき崖も裂かれたれど。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
卑劣いやしい根性を持つて、可厭いやひがんだやうなことばかり言ふものが、下等人種で無くて君、何だらう。下手に社会へ突出でしやばらうなんて、其様な思想かんがへを起すのは、第一大間違さ。獣皮かはいぢりでもして、神妙しんべうに引込んでるのが、丁度彼の先生なぞには適当して居るんだ。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)