“芝浦”の読み方と例文
読み方割合
しばうら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田中君はもうその時には、アアク燈に照らされた人通りの多い往来を、須田町すだちょうの方へ向って歩き出した。サアカスがあるのは芝浦しばうらである。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
前にして遠く房總ばうそうの山々をのぞみ南は羽田はねだみさき海上かいじやう突出つきいだし北は芝浦しばうらより淺草の堂塔迄だうたふまではるかに見渡し凡そ妓樓あそびやあるにして此絶景ぜつけい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
聯合艦隊が芝浦しばうらに集合して、昼は多勢の水兵が帝都の街頭に時ならぬユニフォームの花を咲かせ、夜は品川湾の空に光芒こうぼうの剣の舞を舞わせた。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)