“須田町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すだちょう86.4%
すだちやう13.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田中君はもうその時には、アアク燈に照らされた人通りの多い往来を、須田町すだちょうの方へ向って歩き出した。サアカスがあるのは芝浦しばうらである。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
坂本さかもと寒川さむかわ諸氏と先生と自分とで神田連雀町かんだれんじゃくちょう鶏肉屋とりにくやへ昼飯を食いに行った時、須田町すだちょうへんを歩きながら寒川氏が話した
夏目漱石先生の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
たとへば須田町すだちやうの通りが非常に賑かだけれど、一寸ちよつと梶町かぢちやう青物市場あをものいちばの方へまがるとあすこは暗くて静かだ。
一番気乗のする時 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
これに反して須田町すだちやうに立つて居る銅像は確かに誤訳である。而もあれは逐字訳の方の誤訳であらう。恐らくこれほどイギリスの原文を一字一句、そのまゝに訳して醜悪をあらはしたものはあるまい。
翻訳製造株式会社 (新字旧仮名) / 戸川秋骨(著)